うちのマネージャー 116
「っあ…!んん…」
急な刺激に力を奪われた共恵は、椅子に座り直した健哉に腕を回したまま、健哉の片足を跨ぐように立った。
「あぁん…あっああ!」
「…我慢させたか…悪かったな」
健哉に下から顔を覗き込まれるが、指がクイックイッと動いているのを感じると、気持ち良すぎて返事も出来ない。
グチュグチュと響く音と快楽に酔いながら、健哉の止まらない指に声を上げる。
「ふぁあっ!ああんっ!気持ち…いいよぅ!あん」
躯を支えられず、豊かな共恵の胸が、椅子に座る健哉の顔に押し当てられていく。
健哉は跳ねる共恵の腰を掴み、絶頂に追いやろうと指を動かした。
知らぬ間に増やされた健哉の指に気付く間もなく、そのままの姿勢でビクビクと躯を震わせ、共恵は昇り詰めた。
「ハァ、ハァ…健哉くぅん…ハァ」
胸に顔を埋め、耳元で共恵の声を聞いていた健哉の中で、今日の予定が確定した瞬間でもあった。
†††
「どう?」
「…ホントに見えない…」
共恵をベットに押し倒した健哉は、共恵にスーツがシワになると言われ、スーツをハンガーにかけた。
するとネクタイがハンガーからハラリと落ちた。
ネクタイ…。
足元のネクタイを拾い上げ、握ったまま共恵の元に行き口づける。目をしっかり閉じて、まつげを震わせてキスに応える共恵に、ほんの悪戯心からネクタイを巻き付けた。