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ある女子水泳部の物語
官能リレー小説 - 学園物

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ある女子水泳部の物語 8

「二人がかりで行ってあしらわれたら、女子の噂で笑われ者にされてしまう」
「ギャルだからこそ、相手を立てないとな。校長も出る杭がいても全否定するなって言ってたし」
「校長には義理がある。たかが見回りでもおろそかにはできない。この合宿の性の乱れを守るためにも、外部からの監視や突然のカチコミに目を光らせておく必要がある」

共に部活ではモブに甘んじていた二人も、このチャンスを逃さず、双眼鏡やトランシーバーを持参で参加していた。
桃花や部長には理想なきれいごとを並べつつも、下心があるからこそ綾には忠実で、言われた以上のことまでして部員の行動に干渉して通常ならノゾキ認定されるまでして眼福にあずかっていた。
ギリギリの事をしても掃除や施設の点検はおろそかにできないの一言で逃げれるし、他のバイトが自由時間にはゲームや宿題の見せっこしている中でも、合宿所内のすべての女性の人間関係やデータ分析に時間を費やしていた。

「今のところは都市伝説かもしれないが、ギャルにはオタクというのがある…そこで、お前に託すことにした」
「ちょ…お前、自分がお姉さん狙いだからって、丸投げ?」

結局ターゲット性の違いで、尊だけで挑むこととなった。彼が翔と女の好みが違うと知ったのは、彼がバッグに入れていたエロマンガのアンソロジーを見たせいである。
尊もたまたま当番にあたっていないし、モタモタしていると奈々と同じクラスや近所など縁がある男子が接近するかもしれないと、単独でアプローチを試みる。

翔との立ち話で後れを取ったと思った尊は早足で廊下を歩き、先を行く奈々に追いつく。
扇情的な後ろ姿に尊自身ムラムラしてきて、今すぐにでも奈々を押し倒してしまいたい欲望に駆られたが、何とか抑え込んだ。

「先輩っ」
「ん?お疲れ。なんかめっちゃ急いでない?大丈夫?」
「い、いえ、大丈夫です。先輩、今暇ですか?よかったらマッサージとかしますよ」
「ふふ、君があたしにしたいのはホントにマッサージなのかなぁ?」
「う、うえっ!?」

「不思議よね、学校はきっちり男女が分けられてると思ってるのに、実際はカギがかかってなくて自由に行き来してる。特に夜に女の子の方からくるなんて、信じられないよね?」
「先輩!」

なれなれしい割に、いざ接触すると相手が年上だと尻込みする尊に対し、奈々は彼の手をつかんでノーブラのシャツ越しに乳房に触れさせる。

「先輩なんて堅苦しいっしょ。名前で呼んでみ」
「奈々さん」
「他人行儀なんですけど!ななっぺ、でいいよ」

彼女の大胆さによって、二人の距離は一気に縮み、首尾よく尊を部員の滞在する本来女子だけのエリアに連れ込み、不気味に静まり返った廊下から自分の部屋に二人で入る。

「まあまあ、隣に座りなさい」
「どうも」
「君も声かけてくるんだから女の身体にキョーミあるんでしょ?」
奈々は尊をベッドに座らせるとすぐに密着してスキンシップに入る。いきなりの展開に身体を固くする尊。

「あっ、あのっ、な、ななっぺさんっ、それ、ちょっと」
「ふふふ、なんならあたしが君をマッサージしちゃってもいいんだぞー」

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