PiPi's World 投稿小説

ある女子水泳部の物語
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 2
 4
の最後へ

ある女子水泳部の物語 4

望美が綾と一緒に視界から見えなくなったのを確認して、真湖ははぁ、と大きなため息をつく。

「増川くん、ちょっといいかしら」
「あっ、芦沢先輩」
「梨菜ちゃんの髪のお手入れが終わったら、今から言う部屋に来てくれない」
「は、はい」
竜馬は戸惑いながら真湖の言葉に従う。
長い黒髪をブラッシングされている女子―1年の坂倉梨菜はキョトンとして事態を呑み込めていない様子だった。

「なんか変な感じよね、一年までいろいろお世話してもらえるなんて。一日ごとにアンケート書くってのが、男子たちの処遇とかにも響くのかなって思うと、なんだか重く感じちゃう」
「校長っていろいろ変わってるよな。自由すぎて怖いところもあるけど、校則は守らなくてもいいけど自己責任ってのが大人扱いされてるみたいで嬉しいよな。部活じゃいてもいなくていい扱いなのに、ここじゃ女子の世話ができてお金までもらえるんだから」
「じゃあ、片山さんのおっぱいが見れたり水着洗えるのも嬉しかったんだ」
「それは、仕事だし…校長の命令だから」
「だったら、増川は唯とのことはいい訳?」
「バイト代が入ったら、デート代に充てれるし、あいつがいなくてもこの仕事受けてた。そうだ、芦沢先輩が呼んでたんだ」
「そっちは仕事かもしれないけど、部員は自由時間なんだよね。だから、ついていく」

二人きりになれても、案の定梨菜は望美への嫉妬からくる恨み言を聴かされ、竜馬は彼女の先輩の名前を出すも、結局手をつないで真湖が待つ場所へと向かうこととなる。

「この部屋でよかったんだよな」
やってきたのは女子部員の部屋が集まるエリアの個室の一つ。梨菜も近くに自分の部屋があるため、軽く手を振って別れた。
2度ノックをすると、中から真湖の声で「どうぞ」と言われたので、竜馬は躊躇せずすぐに部屋に入る。

「先輩お疲れ様………!!」
竜馬は真湖と一緒にいた唯の姿に驚き絶句する。

「せっかくだから、カノジョと一緒に過ごしたいでしょ」
「い、いえ、その…今回は合宿だから、そんな機会ないだろうと我慢して…」
「そういう気持ちは偉いと思うよ。でも、無理する必要もないと思うの」

「先生や校長にバレたら、公私混同って言われませんか?」
「その校長がいいって言ってるのよ。それに、気が変わってエッチ禁止になる前にしちゃった方がいいでしょ。それとも、ほかに先客でもいるの?」
「それは確かに、無理やりでなければダメとは言われてません。それに、唯の事は…大好きです」
「だったら、いいじゃない。先輩の私も手伝ってあげるから」

真湖と唯は下着姿で、特に真湖の方は勝負下着といえるほど派手だった。竜馬は二人のエロさの前に、先ほどまでの梨菜の髪の匂いやあわよくば背後から胸の谷間でも見えないかと企んでいたことも吹き飛んでしまう。彼は本当は唯と二人きりがよかったが、先輩の真湖を拒むのは後でまずいのは重々承知していたし、彼女の下着の下がどうなっているかやどんな喘ぎ声を出すのかも猛烈に気になっていた。
真湖がやけに大人びて見えたり偶然用意していた勝負下着の効果が強いのも、彼女が綾に圧力をかけられて後に引けないせいなどとは二人は知る由もない。

水泳部の中ではトップクラスの美人であり巨乳でもある真湖のセクシーな下着と誰よりも大切な恋人・唯の可愛らしい下着姿を前に、竜馬は一瞬視線を逸らすように俯く。学校指定の濃紺のジャージの下では男根が正直にのっそりと勃ち上がっていた。

「……こういうときって、どうしたらいいんですかね」
「まずは、君も脱いで」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す