学園の真実 9
ここで肉欲に溺れてしまったら、教師として失格だ。
長谷部は自分を戒める。しかし、身体は理性の支配から離れてますますその高まりをこわばらせていった。
「すごい。すごいんですね、先生。これが先生のおちんちん……生命を創る部分なんですね」
うっとりした声で肉棒を扱く。硬さを確認するようにしゅるしゅると擦っていく。
「う、うあ」
最後に女を抱いたのはいつだったか。久しぶりの戦闘に男としての野生が下半身へどんどん集まっていく。
この若い女を押し倒したい。この若いメスの腹の中に滾る精液をどくどく送り込みたい。そう叫ぶかのように腰がビクンと跳ねた。
「センセ? もう準備はいいみたいですね。あたしも、ほら……」
立派な辞典を開くみたいにかぱっと開かれた脚。その付け根の部分はすっかり湿っていて、下着の真ん中を濃い色に変えていた。
「ほら、センセ」
シミを作った薄布がはらりと落ちた。
「我慢できないよ」
アンナが長谷部に接近し、両腕を回す。
「ま、待て、高浜…僕には妻も子供もいるんだ…そういう事は僕ではなくて…」
「それは栗橋だって一緒でしょ?」
耳に高浜アンナの吐息がかかる。背筋を震えが駆け上った。
「センセのこれで……あたしの処女、もらってください。ね、あたしの気持ち受け取ってください。このいやらしい穴に、優しく男を教えて欲しいんです」
開かれた脚の間へ誘われる。教え子の華奢な体の上に自分の身体を重ねていく。知らぬ間にスラックスは脱がされていた。樫の木のようにカチカチになった肉棒の先が娘の柔らかな陰毛の上をなぞる。
「高浜、もう止まらんぞ?」
「はい、どうぞいらしてくださいな、センセ。あたしの熱い奥の奥までセンセの匂いをたっぷりつけてくださいね」
鼓動に合わせて律動する肉棒が少し濡れた肉唇に触れた。
「あ……」
「いくぞ」
半ば開いた陰唇の少し奥、桜色に上気した高浜アンナの膣口が長谷部の鈴口にキスをする。
胸の下で潰れる少女らしい硬さを残した乳房。発達中の乳腺、若々しい脂肪、みずみずしい肌。それらを通してなお彼女の早い心臓の音が長谷部に伝わってきた。
それは興奮か、不安か、それとも恋の発露なのか。
いずれにせよ俺は。
俺は、この娘の、初めての男になるのだ。
長谷部の肉槍が、ゆっくりと、確実に、アンナの新雪のクレヴァスを開拓していく。
「あ、ああ…う、うんっ!?」
「最初は痛いかもしれん。だがそれも一瞬だ。耐えれば一気に気持ち良くなれるぞ」
肉槍がアンナを一気に貫く。
「い……! いた……あっ……!」
初めて男を迎えたという赤い証が滲む。痛みから眉をゆがめるが、長谷部の背中に回された腕はいとおしそうにその広い背中にしがみついていた。
「おお……」
得も言われぬ快感と圧迫感にぴっちりつつまれた肉茎。
ああ、これが十代の性器か。長谷部はそれを実感した。もうずいぶんご無沙汰である彼の妻や商売女とは違う、若々しさにあふれる柔襞。熱した蜜蝋のように高温で、貪欲に絡みつく肉洞。
いっぽうで、豊かではあるがどこか硬さを残した乳房。華奢な体の上にのる脂肪も薄く、今組みしだいている女がいまだ少女であることを主張していた。
「んん……センセ? キス……して?」
破瓜の痛みに苛まれているであろうアンナは、しかしけなげにもその目を開き、キスを要求した。
「い、痛くないか?」
「ん……痛いけど……センセの必死な顔がかわいいから我慢する」
苦しいくせに強がるアンナがいとおしくなって、長谷部はこの少女に優しいキスをしてやった。