学園の真実 4
思わず俯いて、耳を塞ぐ早紀。
それでもなお男女の性の営みは続き、身体同士がぶつかる乾いた音と奈々の快楽に溺れかけた嬌声は耳に届いてくる。
「君たちがここに呼ばれたのは、それだけの素質があるから。もちろん、矢代さんだってそうだ」
「素質…?」
疑問の視線を向けながら奈々と同じ3年生の高浜アンナが呟く。
「そう。奥寺沙織のように芸能界で輝くことができる素質さ」
「あ、あたし、やります! なんでもやります! いうこと聞けばあたしもその……なれるんでしょう、奥寺沙織さんみたいに!」
アンナは叫んでいた。
素質がある。そう、自分には素質があるんだ。それは自分でもわかっていた。ただの一般人で終わるはずがない。埋もれていていい存在じゃないんだ。
「ほう。今、なんでも、といったね?」
理事長が声をあげる。
「高浜! それは……!」
叫ぶ長谷部を手で制して紳士は言葉をつづけた。
「良い心がけだ。そういう前向きな子が私は好きだよ。約束しようじゃないか、君はなれるよ。素直に私たちのいうことを聞けば必ずなれる。どんな厳しい試練でも、君のような強い娘はきっと耐えてくれるだろう。楽しみにしているよ」
「そうなんだ……! すごい! すごいわ!なる!あたし、なんでも言うこと聞くわ! 絶対、奥寺沙織を越えてやるんだから!」
「高浜……」
長谷部は絶望的な表情で立ち尽くしている。
その一方
「はうっ、ああああぁぅっ!!!!ダメっ、すっごいのっ、しゅごしゅぎてっ、いくっ、イクぅぅぅぅっ!!!!!」
「おおっ、イケよ矢代、俺もお前の締め付けでもう限界だからな!」
「ああああっ、いやぁあああああっ!!!!!イクっイクイクイクっ!!!!」
栗橋に組み伏せられた奈々は激しいピストンを受け背中を仰け反らせ、絶頂に達する。栗橋はそんな奈々の膣に濃厚な精液を注ぎ込んだ。
どくん、どくん、どくん。栗橋は己の下半身が収縮に合わせて痙攣するのを感じた。まるで腰の中にもう一個心臓ができて鼓動しているかのようだ。
「おおおっ!」
射精しながら獣のうなり声が発せられる。
限界まで拡げられた奈々の両脚。その間に大柄な体を割り込ませて、華奢な娘の腹の奥にまで肉竿の全身を収めている。
力任せに打ちつけるたび、恥骨がぶつかり合った。
薄い恥毛が剛毛と混ざり合った。
亀頭は純潔を奪われたかわいそうな子宮孔にめりこみ、びゅうびゅうと大量の精液を神秘の小部屋に送り込み続けている。
「かっ、は、あ、……ああ、あ……」
奈々は両目を大きく見開いている。その眼には何も映ってはいない。男の野蛮な生殖器によってもたらされた耐えきれないはずの激痛が、彼女の持つ女の本能によって膨大な快感に塗り替えられつつあった。
男を咥え込んではちきれそうに張りつめた膣口から、胎内に入りきらない精液が噴出しはじめる。
「く、く。くぁああああ……」
膣奥まで突き入れられ、多量の精液を子宮の奥まで注がれながら奈々は悦びの声をあげた。肉体が思考を支配した。
「も……もっと。もっと、もっとぉ……!」
男の背中に細い腕が回される。律動する尻を十代らしいしなやかな脚が交差してかき抱く。
「お、おおお……」
柔らかな肉襞が、しかし強烈な締め付けでもって歴戦の男をおし包んだ。抵抗などできない。年甲斐もなく哀れな声をあげながら栗橋はさらに精液を撒き散らした。
「へ……へへへ。なんだ、すっかり開花しちまったってわけか。しょせん女だな。おい、そんなに締め付けるな、ひひ、馬でも飲み込みそうな貪欲な肉穴しやがって。ああ、あ、おお、おおおお……」
男の下で菜々の腰が妖しいダンスを始めている。体の奥に深く深く男を飲み込んでゆらゆら踊る生命のダンスだ。
「もっと、もっと、もっとぉ……! どくどく出してぇ! あたしのお腹、真っ白にしてぇ!」
「おやおや」
紳士が微笑んだ。
「あちらはうまくいっているようですな」