最上位が底辺を好きになって何が悪い? 3
さっきまでニコニコしながら僕のをしゃぶっていた麻里安が、途端になんか思いつめたような神妙な表情になっている。杏奈のパイズリだって楽しそうに眺めてたのに。
「秀くん…私なんかで、いい?」
「そんな、こと、ない」
麻里安とは幼稚園の頃から一緒で、家も近所で、いつも一緒に遊んでて。
弱弱しいもやしっ子だった僕を守ってくれた子で。
いつからか、手の届かない場所に行っちゃうと思ってたホントは大切な幼馴染。
「ありがとう。ホントに、ありがと…」
「麻里安…」
優しく微笑み、瞳を潤ませ感極まる幼馴染に、こっちまで涙が出そうになる。
杏奈が麻里安の背中を優しく叩き、促す。やっぱりこの子はいい子だ。
「じゃあ、秀くん…いただきます」
麻里安がまだ衰える気配のない肉棒に向かって腰を下ろす。
ズブッ、と女体の中に自らが押し込まれていく感覚。未体験の衝撃に全身が震える。
麻里安が処女ではないかもしれないことは、この際忘れておく。
「んんんっ………入ったぁ、っ」
蕩けそうな表情をしながら、麻里安が色っぽい声を出した。
女の子と一つになった。しかも、憧れと、恋心を抱いていた幼馴染と。
「秀くん、気持ちいい?」
「う、うん…」
女の子の温もり。そして、ギュウッと締め付けられる、ちょっとの辛さ。
麻里安はそれを知っているのかそれとも知らないのか、僕に最高の笑顔を見せた。
「嬉しい。秀くんの初めてになれて。私も、今までで一番幸せ」
「まりあ…………」
その笑顔をただ、茫然と見つめる。
可愛い。可愛い。ただ、可愛い。
そして、この可愛くて大好きだった幼馴染と、結ばれた。
麻里安は泣いていた。僕も泣きたくなった。
「何2人とも、セックスしながら泣いてんのよー」
「だって、だってぇ…」
僕と繋がりながらめそめそと泣いている麻里安を、後ろから杏奈がニコニコしながら背中をさすっている。小馬鹿にした様子ではない。この子は麻里安の気持ちをよくわかっている。
「ずっとずっと大好きだった秀くんと、こうして一つになったのが、すごく、幸せで、だから……」
しゃくり上げながら言葉を紡ぐ麻里安。それが大粒の涙と嗚咽に変わる。
「まりあ……ぼくも、うれしい………」
僕も前がよく見えないくらい泣いていた。その一言だけを、何とか言えた。
「ほーら、泣いてばっかしてないで、ちゃんと動いてあげて」
「麻里安も松木くんを導いてあげるのよ」
僕らの隣にやってきた恵令奈と夕映がそう囁いた。