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愛しきマーメイド
官能リレー小説 - 学園物

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愛しきマーメイド 3


「水無瀬さんって、欲求不満でしょ?よかったら、弟の相手してよ」
「私なんかで、いいんですか?」
「いつもムラムラされるよりずっといいわ」

こうして、萌は日曜日に水姫の家に赴く事となった。確かに喧嘩やオナニーとどれも水泳部の印象を悪くすることばかりしていたので、断れなかった。

「いらっしゃい」
日曜日、萌が水姫の家に行くと柔らかな笑みを浮かべ水姫が待っていた。練習中はキリッとした表情を見せるキャプテンだが、家の中では優しいお姉さんだなと萌は感じた。
「2階が私たちの部屋なの」
「あの、ご両親とか…」
「今は外出中よ。じゃなきゃ水無瀬さんを呼んだりしないわ」

優しく微笑む水姫。
優しく頼れる先輩を、ライバルとは見たくはない。

「あの、姉さん」
水姫について廊下を歩いていると、目の前に筋肉質な少年が現れる。

「弟の智樹よ。中学3年生」
「へぇ、中学生なのに、すごくいい身体ですね」
大柄でかなりごつい。それなのに小顔でイケメンだ。その姿は思いを寄せる顧問にも似ていた。

「姉さん、そんな、別にいいのに…」
「智樹のためを思ってやってるのに、一皮むけたら楽になれるしもっと男らしくなれるわよ」
「……」

体格はいいが、なかなかのシャイボーイのようである。
そのギャップが萌には魅力的に映った。

「水無瀬萌です。高校1年生。水姫さんは水泳部の先輩でとてもよくしてもらってるの」
「あ、あぁ、よろしく」

智樹は萌になかなか視線を合わせてくれない。
萌が何とかして向かせようと下から覗き込むようにすると智樹はそっぽを向いてしまう。
その反応は、ちょっと可愛らしいとも思ってしまう萌。

「智樹くんも水泳やってるの?」
「は、はい」
「体格もいいし、実力もあるんでしょう」
「僕なんて、そんな」

姉の言う通りメンタルにやや難ありなのか。
萌の問いかけにも、智樹は小声で、自信なさげに返す。

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