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君の人生、変えてあげる〜第2部〜
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる〜第2部〜 10


「ええと、1年の酒本拓真です。よろしくお願いします」
軽く頭を下げる。
僕が挨拶した瞬間だけちょっと拍手が沸いた。
緊張も和らいだ感じがした。

「2年の菅 景です。よろしく」
最後に落ち着いた感じで景さんが挨拶した。

 「今日はほぼ顔合わせだし、あんまり緊張しないで」
 純さんがそう言っている間に根本先輩が立ち上がって、お湯が沸いている電気ポットを手にとって、紅茶を作り始めた。その横にはいろいろなティーカップが幾つかと紙コップがある。以前から役員だった人は各自カップを持ってきているのかもしれない。

「砂糖とミルクは各自でご自由に」
根本先輩が一人一人の前にカップと紙コップを置いていく。
「今度からは自分のを持ってくるのをお勧めするよー」

紅茶がそれぞれのところに行き渡ったところで純さんが話を始める。
「これからこのメンバーで半年間頑張っていきましょう。大事な話も、学校のあり方が大きく変わる決定をすることになるかもしれないけど、深く悩むことはない。みんなで議論して考えていきましょう」

 そうして、純さんは、学園側は現1、2年生の学年にも数人の男子の転入生を入れようと考えている、と言った。
 これは以前から噂されていたことだから僕も含め誰も驚いたような反応はしない
 …個人的には、一組の男子はずっと僕一人であってほしいと思うけど…
 「ここで意見を聞きたい。私は、転入生が来るとしても来年四月以降にしてほしい、と要望しようと思っている」

純さんが提案した。
これはその通りだと思った。僕はまあ、例外だとして、例えば来年の1月から編入されたとしてもやってきた当人も含めて慣れないまま新しい学年を迎えることになる。

「私もそう思いました」
真っ先にそう言ったのは意外?にもみどりちゃんだった。

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