PiPi's World 投稿小説

君の人生、変えてあげる〜第2部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 5
 7
の最後へ

君の人生、変えてあげる〜第2部〜 7

 食堂に近づくにつれてすれ違う人が多くなり、多くの人が、名前がまだ分からない人も含め「おめでとう」「頑張って」など当選を祝福してくれた。
 食事を受け取って席に着くと、新聞委員麻由ちゃんが来た。
 「たっくん、当選した今の気持ちを、インタビューさせて…今先輩来る」

「ここでやるんだ」
「放課後に時間をとるよりいいってね」
隣に座るみさちゃんと秋ちゃんは特に緊張した様子もなく平然としている。僕と向かい合って座っていた有佳ちゃん、天音ちゃん、それに海里ちゃんなどが慌ててバタバタし始めて、場所を移ろうとする。

「ごめんね酒本くん、わざわざ時間を作ってもらって…2年3組、新聞部部長の朝井英美里です。はじめまして…じゃないんだけど、知ってた?」

 「はい。存じております」
 一瞬考えたが、各クラスを回ったときに質問した方だとすぐに思い出した。
 「では、早速ですが、当選した今のお気持ちを」
 以前の僕ならいきなりそう言われたらかなりうろたえた。でも、今は、まあまあ、大丈夫。

「当選から1日経って、応援してくれたみんなの為に頑張ろうと思う気持ちが強くなっています」
「学校始まって以来初めての男子生徒、もちろん初めての生徒会役員になるわけですが、そのあたりは」
「前例がない分思い切ってやっていきたいと思うところもありますし、他の役員の方々と協力してより良い学校にしていきたいと思っています」

 「そして、最終盤で追い上げた、共学化反対の勢力に対しては、どのように対応していきますか?」
 そう。「キャラ変」した子愛さんのことも、忘れるわけにはいかない。
 「女子高のいいところを残す提案を通じて、話し合って、可能な限り、理解してもらえるよう、努めます」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す