君の人生、変えてあげる〜第2部〜 60
「あ、ええと…」
「じゃあ、脱がしちゃうね」
僕が何と答えていいか迷っている暇もなく、僕の上着のボタンから外し始め、あっという間に全部脱がしてしまい、続いて速やかに自らも全部脱いだ。
「綾ちゃん…すごい積極的…」
莉緒ちゃんが呟く。結局、この部屋にさっきいた人は特に移動したりしていない。
綾ちゃんは両腕を僕の後ろに回して引き寄せる。綾ちゃんの温もりが全身に伝わってくる。
「たっくん」
普段ほとんど無表情の綾ちゃんが頰をほんのり赤く染めながら僕を求める。
顔が接近して唇が重なる。
綾ちゃんの舌が絡み付く。僕もそれに応える。
濃厚なキスをしながら綾ちゃんの股の付け根にそっと手を伸ばし潜り込ませる。
「あぁっ…」
綾ちゃんが声を上げる。そこはもう、いつでも入っていけるように感じた。
綾ちゃんは、僕のものを、手探りで見つけ、握った。
そうして、その僕が触れているところへ、導く。
「早く、したほうが、いいでしょ…っていうか、早く、来てほしい」
前半部分は冷静にいつもの口調で、そして、後半部分は、感情をほとばしらせた感じに、言った。
「じゃあ…」
そこから先は言葉はいらないだろう。
綾ちゃんが握ったモノの先端を中へと導いていく。
この前よりもスムーズに。しかし綾ちゃんの中は、今までに関係した女の子の中でもトップクラスに、キツい。
「あぁ、たっくん、あぁあっ、イイ…」
僕達は、横になる暇もなく、お互いに立ったまま結合している。そんなあまりないシチュエーションにも興奮は高まる。
「たっくん、素敵!もっと!」
僕は、綾ちゃんの両脚を、持った。綾ちゃんも両手で僕の肩を持った。