君の人生、変えてあげる〜第2部〜 59
「なんか、ありがとう。僕の為に凄い早く動いてくれて」
「たっくんの為ならいつでも飛んでいくよ」
歩ちゃんの言葉に飛鳥ちゃんが頷く。
「担当、交代制。アスが依頼して私が決める」
「一番乗り気だったの綾ちゃんなのに」
あの放課後以来、少し綾ちゃんが変わったような気がする。
「そう…私も、たっくんが困ってること、役に立ちたくて」
口調は、変わらないけど、綾ちゃんはそういうことを言った。
「あの、担当、家に呼びたい人もいるんじゃない、理事長令嬢みたいな」
莉緒ちゃんが口をひらいてそういった。
「もちろん。そう思う。それも含めて、調整していくよ」
なんたってまだ1週間もあるからね、と飛鳥ちゃんは言う。
急な母さんの出張話だったが一気に不安が吹っ飛び楽しみしかなくなった。
それから飛鳥ちゃんたちで昼食の片づけを済ませ、夕方まではテレビを見たり皆で週明けの授業の宿題をこなしたりして過ごした。
「さて、たっくん」
「どうしたの綾ちゃん」
「スッキリ、する?」
飛鳥ちゃんが綾ちゃんと目を合わせて言う。
「じゃあ、私達、別の部屋行くね」
「ううん、別に、どっちでも、いいよ…」
そうして綾ちゃんは僕を見つめる。
僕が理性で考えるより先に、僕の股間は膨れ上がっていった。
綾ちゃんは僕がどうしようかと思っているうちに素早く僕の膝の間に身体を割り込ませてきた。
誰よりも可愛らしい小顔が接近する。
「好き」
小さくそう言うと唇が重なる。
「脱ぐ?それとも私が脱がしていい?」