君の人生、変えてあげる〜第2部〜 41
「たっくん来た?」
「うん、今向こうから入っていった」
「じゃあ、こっちも」
扉の向こうから小声でそんなやりとりが聞こえてくる。少しだけ逸る気持ちを落ち着かせる。
「いいよ」
綾ちゃんの短い言葉を聞いて、僕はみんなのいる部屋の扉に手をかけた。
暗い。
今いた部屋の明かりが目の前のロッカーを照らす以外、よく見えない。
ここ、こんな厚いカーテンあったかな…
「たっくん、こっちこっち」
境界の扉は開けたまま、声のする方向に進む。
そうして、ロッカーの角を曲がり、来た方向からの光が届かないところに足を踏み入れる。
入り口が思っていたより狭くて腕がロッカーにぶつかってしまう。苦労しながらもなんとかカーテンをくぐり抜けると…
「お待たせ、たっくん」
「秘密を守るために、ちょっと工夫したんだ」
「綾のおかげだね」
そう言って笑い合う海里ちゃんたち。そのカッコはなぜか様々で、制服のままの子、ジャージや体操服姿の子、由佳里ちゃんはなぜかスクール水着…
目を丸くする僕を見て海里ちゃんが言う。
「裸ばっかりじゃ、マンネリかな、って思って今日はコスチュームで、って思ったんだ。全裸の方がよかった?」
「いや、そういうわけじゃなくて…みんな、ありがとう。とっても興奮するよ」
それは、言葉だけではなく、実際に下半身の状態も言葉と一致していた。
ズボンの中で、ムクムクと膨らんで、一部分が元気になっていくのがはっきりとわかる。
それは目の前にいるみんなも察していた。
「たっくん、そこ苦しいんじゃない」
「うん」
「脱がしていい?」
頷くと、まずは体操服姿の奈緒ちゃんがベルトを丁寧に外し、ズボンを下ろしていく。
後ろにいる子たちの視線は僕の下半身に集中する。