君の人生、変えてあげる〜第2部〜 39
思い出してみれば、一度に何人もの女の子を相手したこともあった。
その時は、相手の子たちが配慮してくれて、一度休憩する時間をくれたりもしたけど。
今までの中で、体力的にキツイと思ったことは実はそこまでなかったような気もする。
相手する子たちのために、という思いもあったし父親からある意味でのスパルタ的教育(別にそっちの意味ではないが)を受けてきたせいもあったのだろうか…
「うん、ありがとう」
でも、みんなからもそうやって配慮してくれるのはありがたいし、嬉しい。
「では…そろそろこの時間も終わりが近づいてきたので、まとめに入ってもいいかな」
特に意義はでない。飛鳥ちゃんは続ける。
「では…このまとめ案は、このクラスでも、あんまり文字にはしない方がいいと思うから、言葉で言います…『このクラスと、佐智子先生、菜々子先生は、お互い、セックスしたいと思ったら、遠慮なく言おう』」
教室内、一瞬だけ沈黙。
その後、どこからか自然とパラパラと拍手が起こる。それが次第に全体に波及していって、みんな笑顔で僕の方を見る。
「うまくまとまって良かった。他のクラスの人が聞いたら何やってんだと思われるかもしれないけど」
佐智子先生が笑う。
「先生たちに関しては今後増えるかもしれないけどね」
「私たちは歓迎しますよ」
飛鳥ちゃんがきっぱり言う。
話し合いはとても良い形で結論が出た。正直、ホッとした。
ちょうどチャイムが鳴り、今日は土曜なのでそのまま帰りのショートホームルームになり、佐智子先生がそのまま連絡事項を言う。
『このクラス(中略)お互い、セックスしたくなったら遠慮なく言う』
僕は心の中でさっき決まったことを復唱した。そして、AVや成人向け小説とかにあるような…もちろん、未成年である僕はタイトルを見たことあるだけで中身は見ていない…例えば、セックスのハードルがすごい低い世界とか、そんなような世界が、限定的だけど、目の前に実現している、ってことなのか…って考えていた。
そう思うと、目の前の風景が、何か、違って見える…
それで、僕は、さっきさんざん、過去のセックスの場面を思い出す機会をもらっていて、正直、すごく、セックスしたい状況なんだ…
帰りのショートホームルームが終わり、佐智子先生が去る。
「いいんちょー!」
海里ちゃんの声。
「ここにいる全員、たっくんとセックスするかもになった。だから、教室で、セックスしても、いいよね?」
「………まあ、それはそうだけど。他のクラスや学年の人たちへの説明…どうするかはまだ決めてないけど、それがはっきり伝えられるまでは、あんまりバレないように、ね?」
「わかってる」
「海里さん、ずっとムラムラしてるんでしょー」
「ちょ、奈緒っ」
奈緒ちゃんが海里ちゃんの背後に回り両手で海里ちゃんの胸を掴む。