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君の人生、変えてあげる〜第2部〜
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる〜第2部〜 35

その表情はさまざま。
予想通りと言う感じの顔。ちょっと苦笑いしている顔。少し恥ずかしがっている顔、驚きの顔。

「まあそうなるよね」
そう言うのは茉莉菜ちゃん。
「佐智子先生もあげてる…」
歩ちゃんもそう呟いた。

 飛鳥ちゃんは、改めて僕たちを見渡した。

 「では、次の質問は、隠したい人は、隠して構いません」
 教室に多少緊張が走った。
 「酒本拓真君と、体の関係を…」
 ここで、飛鳥ちゃん、つばを飲み込んだようだった。
 「…これは、もちろん、押し付けませんが、この、裸の…付き合いができるクラスです。遠回しな言葉ではなく……セックス、って、言おうと思います…酒本拓真君と、セックスしたことが、ある人、挙手願います」
 そう言って、飛鳥ちゃん、目を閉じて、思い切って、という感じで、再び手を高々と挙げた。
教室の中はシーンと静まり返る。
明日香ちゃんが手を挙げたのから数秒、胡桃ちゃんや海里ちゃんらがスッと手を挙げる。
鈴ちゃん、ひーちゃん、由佳里ちゃんらも続く。
そして最後に佐智子先生。
僕と関係を持った人は全員、正直…と言っていいのだろうか、挙手した。

前の方の席に座る海里ちゃんがふっ、と笑顔を見せて僕の方を向く。

 「ねえ、みんな…どういうきっかけで、そう、なったの?」
 沙羅ちゃんが、みんなに聞こえる声で言う。

 あのクリームを塗ったシーンが一瞬頭をよぎる。

 「立川さん、発言は、挙手して、許可されてからお願いします」
 飛鳥ちゃんの淡々とした委員長的発言に、沙羅ちゃんは挙手した。
 「立川さん、どうぞ」
 「みなさん、どうやって、その、セックスする機会が、あったのですか?」

 「私は…」
 胡桃ちゃんがなにか言いかけたのを飛鳥ちゃんが目で制止する。
 「はい!」
 「千葉さん、どうぞ」


「たぶん私、一番最初にたっくんとしたんじゃないかなって思う」
「うん」
それに思わず頷いた。教室の中は変にざわついたりはしないで落ち着いた雰囲気のままだ。

「男の子と一緒に学校生活ってどうなんだろう、もしかしたらみんなで内緒で仲良くできるかな、って興味があって、思い切ってたっくんに話しかけてみた」

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