PiPi's World 投稿小説

君の人生、変えてあげる〜第2部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 32
 34
の最後へ

君の人生、変えてあげる〜第2部〜 34


「すごかった」
さっちゃんはしばらく眠ってしまったかのごとく動かなかった。
ようやく目覚めてからの第一声がこれ。

「ありがと、たっくん」
「僕からもありがとう、だよ。さっちゃんの強さを僕も見習わないと」
「たっくんがいるから、私も頑張れる。ずっと…一緒にいたい」

 僕とさっちゃんはお互いにもう一度強く抱きしめた。もう一度、今度は僕の方からさっちゃんを気持ちよくしようか、とか思うくらい下半身は反応した。さっちゃんも、もしかしたら望んだかもしれない。でも、薄暗くなった外を見て、お互いに思いとどまった。
 そのまま服を着て、昇降口から別々の方向に帰った。

 帰ってからは食事して入浴して結構早めに寝た。

 翌朝。10月11日 土曜日。登校する。

今日はなんと言っても4時間目の、僕とクラスのみんなとの関係についての話し合い。
僕としては、今のまま現状維持、と行きたいところなのだが、みんながどういう思いを抱いているのかが気になった。
それと、自分も参加したい、と言った佐智子先生…

授業は何事もなく進んでいく。

「なんかソワソワしてるね、たっくん」
3時間目の前、後ろからそう言ったのは天音ちゃんだ。

 「え…あ、うん、なんか、今日、4時間目、自分の運命が決まっちゃうのかなあ、とか思って」
 「うーん、どうなるんだろう…」
 ここで天音ちゃん、口を僕の耳元に近づけた。
 「私は、また、昨日みたいなことできたら、って、思う」
 天音ちゃんが近づいた温もりと昨日の天音ちゃんとの記憶が呼び覚まされたことで僕の下半身は少し反応してしまう。
 その時チャイムが鳴り、そして普通に英語の授業が始まっていく。

 そして、3時間目が終わる。
 4時間目へ。なんか、みんながちょっと緊張しているようにも感じられた。
 特に、飛鳥ちゃん。

 そして、4時間目。
 早速、佐智子先生は入ってきて、教室の前の方の入り口の近くに、僕たちの方を向いて、椅子を教壇から移動させて座った。

 司会の委員長、飛鳥ちゃんが黒板に
 「酒本拓真君とみんなの関係について」
 と書き込んだ。
 文字だからだが、改めてフルネームで黒板に書かれるとなんか被告みたいに思えてしまう…

 「じゃあ、はじめます」
 飛鳥ちゃんが教壇に立った。
 「これは、たぶん伏せなくてもいいでしょう。酒本拓真君のことが、好きな人、挙手お願いします」
 飛鳥ちゃんがまず自ら高々と手を挙げた。つづいて胡桃ちゃん、海里ちゃんも手を挙げる。
 そうして、ばらばらと、最後には僕以外の全員が手を挙げた…驚いたことに、佐智子先生も、かなり最初の方に明確に手を挙げていた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す