君の人生、変えてあげる〜第2部〜 24
「運動が終わった後シャワーを浴びれるのは嬉しいね」
「そうだね」
結構動いた。かなり汗もかいた。
隣には天音ちゃん。前回は天音ちゃんが負傷して保健室に僕がおぶって行ったんだっけ。
「シャワー、結構並ぶかな?」
「みんな浴びるのかな」
天音ちゃんが後ろでまとめていた髪留めを外す。
天音ちゃんが扉を開けた。
まずロッカーが並んだ更衣室があった。ぱっと見10人くらいの人が、ジャージを、Tシャツを、そして下着をどんどん脱いでいっていた。
「ここも、共学化のときは、改修しないとだね」
「さすが、生徒会役員!」
天音ちゃんが後ろから背中を押す。そして抱き着いてくる。
あれ、こんな積極的な子だっけ…
「今のたっくんはすごくカッコよく見えるなぁ」
「またまた御冗談を」
「うぅん、マジで。初めて、来た時より、ずっと。男の人に、トラウマがあった私が、そう思ってるんだよ」
「そっか、トラウマがあったんだ…」
「次の授業、遅れないでね」
もう浴び終わった様子の飛鳥ちゃんが言う。
「そうだね、早く浴びなきゃ」
天音ちゃんの温もりが一旦遠ざかる。
「ねえ、一緒に浴びていい?」
「えっ?」
後ろでガサガサと物音を立てながら天音ちゃんが尋ねる。
「待つよりも、2人で入った方がいいし、ねっ」
「え…」
振り向くと天音ちゃんが体操服を脱いでいた。
細身だけど、出てるところは出ている、魅力的な身体。