君の人生、変えてあげる〜第2部〜 17
「他校とかの彼氏連れ込んでる子もいるからね」
景さんは仮に着けていたバスタオルを一気に外した。
僕もタオルを外して、再び二人とも何も付けていない状態になって、シャワーブースに入った。
まずは冷水なのでお湯になるまでしばらくシャワーを出している。
手を出してお湯に変わったかどうかを確認して、シャワーを浴びる。
景さんも両手を上に上げて気持ちよさそうにシャワーを浴び始めた。
改めて見ると、やっぱりスタイル、いいな…
「管理人さんってどんな人ですか?」
「優しくていい人。ここのOGでもある」
景さんは僕の視線は気にしていないみたいだった。
「寒いでしょう」
景さんは僕にシャワーを渡す。
温かいお湯が流れ落ちる。僕はお湯を浴びながら汗を、下半身を流していく。
景さんが寒そうだ。僕は景さんに一歩近づき、お湯は二人にかかるようになる。
「管理人さん、けっこう巨乳なんだよ」
「そ、そうなんですか」
「ふふ、男の子はみんなそう言う方が好きだよねぇ〜」
「そ、そんなことは」
景さんがニヤニヤ笑っている。いや、僕だって男だからそう言うところに目が行くのは仕方ないじゃないか。海里ちゃんとか、勝代さんとか、佐智子先生とか…
「そ、そういえば、景さんは早瀬美空さんって…」
「あー、ついにたっくんもアイツと顔を合わせたのか。というか忙しそうで最近会ってないんだけど…」
「いつ会った?」
「ええと、今朝」
「そっか、今日アイツ来てたんだ」
くもりガラスの向こうを人影が横切って、恐らくはカーテンの向こうに入っていった。
どちらからともなく、黙った。
「ほんとは、気をする必要なんてないけどね」