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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 95

男勝りの霧香センパイだし運動能力はある種超人的なモノも持っているだけに相手がプロ野球も注目する飯島先輩だとしても普通に勝っちゃう雰囲気はある。

「よう紺ちゃん♪」
そんな梓センパイの後ろから肩をポン、と叩いてくる長身で爽やかなイケメンさん。
「おー、アンタも油売ってないでちゃんと練習しなさい」
「えー、俺ほど真面目な男もいないと思うんだけどなー」
「どの口が真面目って言うのよ!」
そう言ってイケメンの背中をバン、と叩く梓センパイ。

この人はサッカー部の松尾先輩。
確か四天王と同じクラスで、この人もプロから相当注目されていたはず。

「西浜さんだよね?紺ちゃん達から聞いてるよ」
「はい、よろしくお願いします松尾先輩」

ニコニコとイケメンな松尾先輩。
やっぱり爽やかなイケメンはいいと思う。

「ヒナに手を出すんじゃないよ!憲っ!」
「出さないよぉ、倉本のカノジョだろ?・・・それに俺は中学から紺ちゃん一筋だし」
「おいっ、それは冗談だけにしておいて頂戴」

あっ、この人梓センパイの事情知ってる上で好きなんだと高感度アップ。
しかも潤くんを馬鹿にしてる感じもない。
それもポイント高い。

「憲は自分の事もっと考えるべきよ・・・つまらない事言わないで練習、練習!」
「ちぇっ、俺は紺ちゃんにいい所見せたくてサッカーやってるのにさ!」

表情は冷ややかだけど、少し顔が赤い梓センパイ。
あら、梓センパイも満更じゃないみたいだ。

「ふふふ、じゃあお邪魔虫は退散しますねー・・・先輩方ごゆっくりー」
「ヒナ!・・・待ちなさいっ!」

優等生キャラが崩れるか崩れないかの瀬戸際になる梓センパイ。
その横で楽しそうに私に手を振る松尾先輩。
私は離れながら、この2人もぴったりなカップルと思えていた。

いやあ梓センパイもいい恋愛することになるんじゃない?なんて思いながら廊下を歩く。あんなうろたえてる梓センパイの顔ってなんか新鮮だったしね。

さていろんな思い持って心弾ませて部室へ。

「ごきげんよう西浜さん、いいことがあったような顔ですね」
「ええ、いろいろと」
相変わらず令嬢スマイルの桜庭先生。

「そうそう、西浜さんにいいものを見せましょう」
「はい?」
桜庭先生がノートパソコンの画面を私の方に向けてくれる。大写しになったのは……何かのトロフィーを持ってピースサインする鎌田奈緒美騎手。

「夏の間、彼女に欧州の競馬を体験してもらい、さらにレベルアップしていただきたくて」
「なんかすごいレースでも勝ったんですか?」

「アイルランドの重賞レースですよ・・・タフなコースが多い地域ですが、鎌田さん向きだと思いますわ」

奈緒美さんから海外に行くのは聞いていたが、早速結果出すとは凄い。

「現地の懇意にしている先生からもG 1レースに乗せてみたいとお墨付きも出ているので、もしかしたらいい報告が近々届くかもしれませんわね」

そっかぁ・・・
みんなそれぞれ新しいチャレンジをしてるんだと感慨深くなってきた。

「そう言えば、愛華センパイが三笠くんとカップルになったんですけど・・・先生はどう思います?」
「ええ、戸松家と三笠家なら家柄的にも問題のない素晴らしい選択だと感心していますわ」

ああ、そう言う感想になるんだ。
大富豪の桜庭家の分家筋みたいな戸松家だから、お金持ちはお金持ちなりの何かがあるのかもしれない。

「えっと・・・桜庭先生は恋愛とかは?」
「恋愛と言うのは素晴らしいですわね・・・まるでお伽話のようですわ」

お伽話・・・
イマイチ意味が飲み込めない。

「わたくしはいずれ、グループを継がねばなりません」

確か愛華センパイも言っていたけど、桜庭先生が桜花グループの時期総帥だって話だ。

「グループには数万人の従業員がいて、家族まで合わせると十万人超・・・わたくしはその全ての責任を負わねばなりません」

ニコニコと笑う桜庭先生はいつもと変わらぬ様子だった。

「私やあの子の使命は、後継者を生み育て次代に繋ぐ事もありますの・・・グループの未来を託す為に」
私には考えられない世界だ。
桜庭先生や愛華センパイは背負っているものが、私には考えつかない程大きい。

「わたくしはもう後継者を得ていますから、殿方を必要としませんわ」
「後継者・・・って、先生お子さんいるんですかっ?!」
「はい、学生のうちに種を貰いましたの・・・残念ながら女児2人ですが」

ふえぇ・・・
桜庭先生も既にママって言うのが驚きだった。
しかも恋愛とか結婚とか必要としてないみたいな話だし・・・
色々ぶっ飛んでいるよ、お金持ちは。

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