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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 94

「野球部の飯島先輩って知ってますか?」
「ああ、同じクラスだな・・・2年で150キロ超えの球投げるとかで、いい遺伝子持ってそうだな」

霧香センパイはあくまで男子は遺伝子にしか興味無いようだ。
まあ、あの過去だったらそうなるのかもしれない。

「アイツはマネージャーの斎藤って子が性欲処理担当らしいが、最近やつれてるから足りねえかもな」
「そんな人がいるんですね」
「あのオッさんがああなったからさ・・・未然の措置って奴だね」

兎に角分かったのは、飯島先輩と言うのは愛華センパイ達と同じクラスで2年生ながら野球部のエース。
スカウトも見にくるぐらいの存在みたい。
そして元用務員並みに性欲が強そうと言う事だ。

「ヒナはオレがあのオッさんとセックスするのが嫌か?」
「だって・・・霧香センパイも幸せになって欲しいし」

愛華センパイの最近の幸せそうな表情を見てると余計にそう思う。
私だって潤くんに翼と共に可愛がられてる身である。

「潤の奴はメスにしか思えねぇしなぁ・・・三笠は愛華のモンだし」

意外や意外。
愛華センパイと一緒に霧香センパイも抱かれたいのかと思いきや、少し距離を置いているみたいだ。
そう言えば友梨菜センパイも梓センパイも同じ感じがする。
多分3人共、愛華センパイが大好きだからこそ遠慮してるのかもしれない。
それは私にも何となく理解できる。

「ヒナはオレが男に抱かれる方がいいと思ってるのか?」
「私は潤くんに抱かれて幸せだから・・・多分愛華センパイも霧香センパイの事気にしているし・・・」
「そっか・・・」

ちょっとしみじみとしてきた。
結構レズな関係の四天王だけど、その中でも霧香センパイは女泣かせのイケメンぽいポジションだ。
だから余計にあの元用務員とのセックスは衝撃的だった。

「まぁ、あのオッさんとのセックスは辞めていい・・・種も無さそうだしな」
「あの人、それでどうなるんです?」
「多分、人為的に勃起できんようにして一生座敷牢だろうね・・・過去の栄光があれど、もう表に出て来てはいけない人間だ」

「そう、ですか」
俯いて返事するしかない私を見て、霧香センパイはニコッと笑ってポンポン私の頭を軽く叩く。

「何だヒナ、心配してくれてたのか?」
「だって…」
「ヒナが心配することじゃないさ。お前は前を向いて生きろ。未来があるんだ。それでも落ち込むようなら」
「???」
「またオレの雌にしてやる」

もう、このイケメンったら。

「ところで飯島を見に来たそのオッサンって、どんな人なんだよ?」
「プロ野球のスカウトだって、神戸バイソンズの」
「へー、でもどうせならドルフィンズ(私たちの住む地区を本拠地にする球団)が良かったなぁ」
霧香センパイはアハハと豪快に笑う。

「その小川さんってスカウトの人、あのおじさんと甲子園で投げ合ったって言ってました」
「つまり、瀬戸黎明館の小川ってことか」
その辺はやっぱりリサーチ済みなんですね、さすが。

「プロじゃあ明暗くっきり分かれちまったみたいだな、かたや通算100勝越えの先発ローテで活躍、かたや一軍で一度も投げれずに戦力外通告だからな」

やはりそう言う事はよく知っている。
スポーツ万能だから色々詳しいのだろう。

そんな霧香センパイにお礼を言ってそこから離れて校舎に。
そこでバッタリ梓センパイに会った。

「おやヒナちゃん、何か取材中?」
「取材って訳じゃないけど、今野球のスカウトの人が来ていたので」
「ああ、飯島よね」

やはり梓センパイも同じクラスだけに知っているみたいだ。

「霧香は気にしてないけど、飯島の方は相当霧香を意識してるからね」
「えっ?!もしかして霧香センパイの事がタイプだとか!」
「いやね、一年の時に霧香が飯島の球ホームランしたから・・・相当ショック受けてそこから猛練習してるって話なのよね・・・ただ、霧香の方は絶対忘れてるだろうけど」

何か霧香センパイらしいエピソードだ。

「再勝負して勝ったら俺と付き合えみたいな展開になると面白そうですね!」
「おお、ヒナわかってるね!・・・そうなれば楽しいよね・・・ただ普通に霧香が勝ちそうだけど」
「デスヨネー」

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