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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 1

目の前には、真っ黒な画用紙を全面に貼り付けた段ボール箱がある。
てっぺんの部分にまあるく穴をあけてあり、その中に手を入れると数枚の紙が入っている。
匿名で投書できるご意見投入箱「ブラックボックス」

「やってみたら意外にあるもんなんですね」
「みんな好きなのねぇ」

意見、というか、「こういう噂があります、調査してください」みたいな依頼が入ってることもある。
ご意見箱を管理しまとめるのは我々「学園諜報部」の仕事。
部員数は………ふたり。私―西浜ひなの―と、目の前でニコニコしている超絶美人―戸松愛華センパイ―だけ。

「てゆーか、センパイが一番好きですよね」
「学園のいざこざを解決させるためよ、ヒナちゃん!」
「なんか面白そうなことに首突っ込もうとしてるだけのような」
「うふふふ」

常に笑顔の愛華センパイ。
2年生、去年の文化祭じゃ学園ミスコンでナンバーワンだったらしい超絶美少女のセンパイ。ちんちくりんの私にゃとても釣り合わないこのセンパイ、実は、私の命の恩人だったりする―




あれは、この高校の合格発表の日だった。
合格者の受験番号一覧に自分の受験票の番号があるのを確認した私は、すぐにお母さんに電話して合格した、と伝えた。合格祝いにお母さんが私の大好きなお母さん手作りのオムライスをお昼に作ってあげる、と聞いて喜んで私は帰宅の途についた―はずだった。



「んひゅっ!!??ひいぃぃっ、はぐっ、んぐぅぅぅぅぅうっ!!!!!」
「クククくっ、来月からJKのキツキツマンコは最高じゃ〜」
「や、め、っ、こわれ、ぅっ、し、んじゃ、ぅ……」

校舎裏で私は薄汚い作業服のオッサンに、レイプされていた。
白髪交じりの冴えないオッサンなのに、チンポはおっそろしくデカくて、超高速のピストンを休む間もなく打ち付けられて、中出しも、ぶっかけも、何度も何度も食らって、さらに突かれながら首まで絞められて―高校生になる前に人生が終わりそうなピンチに陥っていた。


「ぁ、い、ぁ、ぐっ…う、ぁ、だ、めぇ…」
「さあ〜死にたくなかったらもっとマンコ締め付けてね〜」
おっさんの腕が、両手が、私の首をギュッと締め上げ、あと少しで事切れそうな瞬間、急にオッサンの手の力が弱まり、打撃音とともにオッサンは膝から崩れ落ちた。

「用務員とは仮の姿、20年の間にいったい何人にこういう酷いことをしていたのかしらね!?」

おっさんの後ろから、華麗な回し蹴りを決めた後の、女神がいた。

「西中の子ね……大丈夫?生きてる?」
「は、はひぃ…」
「よかった」

それが、愛華センパイとの出会いだった。




愛華センパイが助けてくれたおかげで今こうして高校生活をエンジョイできている私がいるのだ。しかも一緒にこんな活動までさせてもらっているなんて。

「愛華センパイがいなかったら私」
「ふふ、昔のことは忘れちゃってよぉ」
「まだほんのひと月くらい前のことじゃ…それに愛華センパイが何で校舎裏にいたのか、しかも私服だったし」
「お家すぐそこだもの。ヒナちゃんもシャワー使ったでしょ」
「ま、まあ」

愛華センパイのお宅は学校から歩いて5分…もするかどうか。本当に近い。あの後、パトカーで警察に連行されてくオッサンを見送った後(警察署も割かし近かった)、私は愛華センパイのお宅でシャワーを使わせてもらい、中学の制服も洗濯乾燥してもらった。家に帰る時間は遅くなったけど(私はこの高校には電車で通学してる)、お母さんはオムライスを作ってずっと待っててくれた。温め直して、もちろん食べた。命の大切さを感じながら、泣きながら食べるオムライスは、人生で初めてだった。

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