学園ご意見所X 91
「戸松先輩、僕…」
三笠くんの表情も少し変わったような気がする。
何か思い詰めたような一言。
「本気で先輩を好きになってしまったら、どうしますか?」
「だったら尚更、本気で来てよ」
「……わかりました」
三笠くんが愛華センパイを押し潰すように覆い被さり、激しく腰を振り始めた。
パンパンパンパンパン、と乾いた音が大きく響き出す。
「愛華さんっ、愛華さんっ!」
そう呼びながら腰を振る三笠くんの声にさっき以上に熱が篭って来ている。
画面越しに見ても、さっきまでと違い三笠くんの想いが伝わってくるぐらいの熱量だった。
「遼くん、いいっ、いいわっ!」
愛華センパイも熱く甘い声になって行く。
最初と比べれば愛情と欲望が絡み合った凄いセックスになっていく。
見ていて身体が熱くなってきた。
それは霧香センパイや友梨菜センパイもそうらしく、霧香センパイの私のおっぱいを揉む力がじわっと強まり、友梨菜センパイは更に霧香センパイに密着している。
「愛されてる愛華は本当に可愛いな・・・」
色んな感情の篭った霧香センパイの言葉。
でも一番強い感情は喜びのようだ。
私も思う。
今の愛華センパイが可愛いと・・・
あのおじさんとしていた愛華センパイの欲情しかない顔と違って、今の愛華センパイの顔はどこか幸せそうにも見える。
三笠くんの必死な顔を見ていると、本気になったから愛華センパイをあんな顔にさせてるんだと思う。
「三笠くん、さっきまで中途半端だったけど・・・今の三笠くんは本当にイケメンよね・・・私も濡れてきたし」
友梨菜センパイの微笑み。
しっかりメスの顔になってる。
「ああ、三笠弟はアイツらに対しても中途半端だったんだろうな・・・」
霧香センパイの言葉に思う。
三笠姉が煽った面はあるけど、一番の問題は三笠くんのセックスが中途半端過ぎて彼女達がフラストレーション溜めて争ったり暴走したりと言うのが真相じゃないかなと・・・
愛華センパイは本能的にそれを察したから身体を張ったんじゃなかろうかと。
「まぁ、単にヤリたいってものあるだろうけどな」
私の考えを読んだ霧香センパイ。
どうもありがとうです。
「マナちゃん的にはオトされても何も問題無いしね」
「これで男を愛するきっかけになればいいんだけどなぁ」
何か保護者のようなセンパイ2人の会話。
私もかつてイケメン先生に愛され、今は潤くんに愛される身としては、愛華センパイもそうであって欲しいと思える。
激しい男女の営みに愛華センパイの表情が蕩けていく。こんなセンパイの顔見たことない。とても幸せそうな顔。ちょっと前の私なら悔しいと思うのだろうけど、今は違う。愛華センパイのこういう顔、もっと見たい。そして、私もなんか濡れてきちゃう。
「先輩、イキます!」
「ふあっ、きて、私もイく……!!」
とてもいい顔。あれ、なんでだろ、なんか泣けてきた…
「さて」
ポンポンと私の頭を撫でる霧香センパイ。
こうやって私の事を気にかけてくれるのが流石イケメンと言う感じだ。
「オレは今、猛烈に嬉しい」
「せんぱぁーい・・・」
私、涙声だ。
「そして猛烈にムカついてる」
「んへっ?!」
いや、何と無くは分かる。
そして嫌な予感。
「こころ先生、いいかい?」
「ご自由に・・・止める程野暮じゃないから」
こころ先生は意味あり気に笑って友梨菜センパイの袖を引く。
友梨菜センパイも意味あり気に笑いながら私に「頑張って」の一言。
そしてヒョイと軽々とお姫様抱っこされる私。
勿論、霧香センパイにである。
「ヒナ・・・すまんが覚悟してくれ」
「へ・・・」
私はその体勢から見事に投擲・・・
ベッドにダイブ。
そしてのしかかってくる霧香センパイ。
狂おしい程情熱的なキスと、優しい胸へのタッチ。
「んあぁっ?!」
「まだ下校時間まで一時間以上あるな・・・」
時間を確認しながら絶妙なタッチ。
これ、野獣モードの霧香センパイが私をイカせ倒そうとしてるんだと甘く戦慄する。