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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 89

「一応、生徒会からも許可が出たからね」
「梓センパイですか?」
「梓ちゃんが1番反対で、許可をくれたのは生徒会長さんよ」

意外な話と言うか、四天王は凄く仲がいいけど、自分の意見はきっちり言い合うタイプだ。
梓センパイの反対も意味は理解できる。

「そう言えば、友梨菜センパイは愛華センパイの件は?」
「積極的にどうこうはしないけど、まぁ友達としてカップル成立に祝福って所かな」

協力するけど好きにすれば的なスタンスは四天王3人の共通認識みたいだ。
一緒に三笠くんをシェアしようと言う気は無いみたいだ。
なので、今の所は普通の美男美女カップルと言う事になっている。

「三笠お姉さんは?」
「逆上を通り越して放心してるわ・・・今まで弟くんに逆らわれた事無いんじゃないかな?」

成る程。
でもそれはバレー部やバスケ部が暴発しないと言う事では無いだろう。

「霧香ちゃんが言ってたけど、三笠さんに対する風当たりが逆に強くなるんじゃないかなって」
「ああ、弟くんの代わりにヘイト集めるって事ですね」

バスケ部で絶対的な人気を誇っていた三笠くんが奪われ、バスケ部一同の怨念が三笠先輩に向かう。バレー部内部でも何か火花が散りそうな予感。
そう言えば双方とも今日の練習が中止になったとかって言ってなかったっけ。


「だからなんでこういうことになったか説明してくれないかしら!?」
「事情が知りたいのはこっちの方よ!!」

なんか外で口論になっている。
まさかアレがきっかけで戦争が始まってしまったのか―

「いや、大人同士が中学生レベルの喧嘩してどーすんだって話よね」
こころ先生がため息をついた。

「すみれさんと和佳奈さん……両方の顧問だね」

藤岡すみれ先生はバレー部顧問。
原口和佳奈先生はバスケ部顧問。
どちらもそれぞれの部のOGで、長身の美女だ。
その2人が子供のような喧嘩をしてる訳だ。

「私の調べでは、あの2人も三笠くんとセックスしてるわ・・・しかもメロメロと来てる」
「あー・・・そりゃ争いますね」

友梨菜センパイの言葉に呆れるしかない私。

「仲裁すべき先生がこれだからねぇ・・・渡部先生が抑えているけど、いない所だとアレだしね」

こころ先生も呆れ顔。
これはもうカオスにしかならない未来しか見えない。

「どーするんですかねぇ?」
「一応、渡部先生と戸松さんの話だと菊ちゃんに2人をコマして貰おうかと」

成る程。
菊沢先生の力を借りる訳か。
今の菊沢先生はヤリチンイケメンレベルを上げているので、この2人でもオトせそうではある。

「でも、生徒の争いは根本解決になりませんね」
「顧問がそこから離れるだけで随分マシになると思うわ・・・まともな子はそこで理性取り戻すと思うしね」

それもひとつの手だろう。
争いの元がいなくなることで周りが目が覚めたなら、問題も鎮静化する筈だと。

「じきに自分たちの愚かさに気づく子も出てくるでしょ」
「あ、ほら来た」
こころ先生がため息をつく一方で友梨奈センパイが窓の外を指差す。
さっきまで顧問が口論してたところを、ひとりの女子生徒がトボトボと肩を落としながら歩いている。

「栗林さんか…」

上級生が意気消沈しているから、一年生も元気が無いんだろう。
確かに今日のクラスの雰囲気は普段から暗いのに更に暗かったような気がする。

そして、栗林さんと入れ替わるように校庭から入って来たのが霧香センパイ。
陸上のユニフォーム姿だから、思い切り見事な腹筋やカモシカのような脚を晒し放題とサービスタイム状態だ。

「おっ、霧香ちゃん自らオカズ提供かしら?」
「いや、オレじゃなく美男美女がオカズになってくれるぜ」

ベッドにドンと跳ねて座る霧香センパイにこころ先生がこらって怒るものの顔は笑っている。
そして、霧香センパイが持ち込んだタブレット。
それは愛華センパイのものだ。

そこに映る動画・・・
美男美女の濃厚なキスシーン。

「ここだけ特別にライブ配信だぜ」

笑う霧香センパイ。
タブレットの向こう側では、愛華センパイと三笠くんが何度もキスを交わしていた。

「あー・・・マナちゃんメスオチしちゃうかなぁ」
「オレ的にはメスオチしてしまえと思ってるけどな」

ニヤニヤと様子を見るセンパイ2人。

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