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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 84

そんな視線も気にしない、私は営業スマイルで差し入れを手渡す。

「ヒナちゃんありがとねー」
「今日も可愛い可愛い」
まあ、私から差し入れをもらっていくのは陸上部の先輩方なんですが。
愛されるってのはいいもんです。

三笠くんも同じように差し入れを渡しに行ってるのだが、どうも空気がおかしい。
三笠くんの前で睨みあっているのはバレー部の大前さんとバスケ部の栗林さんか…2人ともうちのクラスの1年生だ。

私が行っても火に油を注ぐだけだからどうしようかと悩んでると、霧香センパイがツカツカと歩いて行って、大前さんと栗林さんの口におにぎりを突っ込む。

「なんだ、2人とも・・・笑顔の方が可愛いのに勿体ないぞ」

流石のイケメン。
2人が一瞬にしてぽわーんとなっている。
三笠くんもホッとした顔になる。

「全く・・・どうにかならないのかねぇ・・・」

私の横で片岡先輩がため息。
その収めた霧香センパイを三笠姉を始めとするバレー部やバスケ部の上級生達が睨んでいたのだ。
そりゃあ、上級生がいがみ合ったら下級生も仲良くできる筈は無いだろう。

「しっかり食べてないからね、きっと!」
「いえ、絶対違います」

そして料理研の珠美先輩のかなりズレた発言にも速攻で突っ込んでおいた。


かなり微妙なバランスで行われた合同練習。
陸上部と料理研の子達と後片付けをしながら色々考える。
ちょっと分からない事が多すぎるのだ。

「最後までお手伝いありがとうね」
「いえいえ、今日はマネージャー役ですから」

片岡先輩からはお褒めの言葉。

結局、バレー部もバスケ部も衝突こそ無かったものの、一触即発の雰囲気で解散になっていた。

「じゃあ、シャワーを浴びてらっしゃい」
「はーい、失礼しまーす!」

部室棟にはシャワールームもあったりする。
全クラブ供用だけど、女子運動部のとっては非常に有難い設備だと思う。

翼と共に向かうと、陸上部も殆ど使い終わっていた。
当然と言うか、バレー部やバスケ部はさっさと済ませている。

割と多人数が一気に使えるようにシャワールーム個室の数は多い。
私と翼が行った時には、殆どが空いている状態。
だけど、私が入った個室に当然のように翼も入ってくる。

「ああ、翼・・・どうだった?」
「うん、超仲が悪いのだけは分かったね」

私のおっぱいを揉みながら答える翼だけど、それはまあいい。

「最近セックス以外で汗かいていないから、気持ち良かったけどね」
「その割にお肉つかないとか・・・食べたものはどこに消えた!」
「ヒナと同じく潤くんで消費だね」

まったく都合の良い奴め。
といっても私だって一緒だけどな。

「ヒナちゃんは潤くんにたっぷり愛されてて蕩けてるんじゃあないのかな〜、羨ましいぞコンチクショウ」
「だからって私に当たる…あっ、んっ、やあんっ」
おっぱい揉まれ、耳たぶを舐められ、首筋に翼の吐息が降りかかる。

「うちのクラスでも日に日にヒナさんの人気が上昇中だ」

「それがほんと不思議」
「何言ってんの、うちのクラスの男子のヒナ見る目はアイドル扱いなのにさ」

これが本当に分からない。
私のクラスだと男子すら私を見ないようにしていると言うか、私の根も葉もない悪い噂だって他のクラスでも知ってる子がいてもおかしくない筈だ。
経験人数3桁超とか、ウリしてるやら、堕胎経験ありやら・・・
最近はヤクザの愛人説も出回ってるらしい。
まぁ、ビッチなのは否定しないけど余りに酷い噂に笑うしかない。

「翼の方が人気でしょうに?」
「人気無いとは言わないけど、ヒナの方が男女共人気高いんじゃないかな?」
「一番人気は比江島さんじゃないの?・・・あとクロちゃんとか」
「クロちゃんは女子人気は高いんだけどなぁ・・・比江島さんは何だろう・・・女子は兎も角、男子は恐れ多いって感じかな」

つまり、私や翼の方が男子受けが良いみたいだ。
だけど翼なんかは女子から反感受けている感じはないし、私も女子達は歓迎してくれる。
むしろ私のクラスが異様な雰囲気なのだ。

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