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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 82

果たして誰が黒幕なのだろうか…気になるところ。とりあえず、放課後また女子バレーボール部と女子バスケットボール部を見学しよう。争いの実態解明がまだだし…しかも今日は幸か不幸か合同練習なので期待できそうだ!
そもそも仲が悪くて合同練習が可能なのか・・・
その問いはイエスだしノーでもある。
この合同練習と言うのは、2つのクラブが体育館を使えない時にやるのだが、もう1つ参加するクラブがある。
陸上部だ。
言い換えれば、陸上部のロードワークに2つのクラブが参加する訳である。

陸上部には霧香センパイが居るのと、部長さんの片岡先輩がいるから争いは起こらないらしい。
ある意味霧香センパイはゴジラだし、片岡先輩は部活内外から女ゴリラと呼ばれる猛者。
綺麗で可愛い先輩なんだけど、怒ると超怖いみたいでまさにゴリラらしい。
全くそんな風に見えないけど。

このゴジラとゴリラのコンビがいるからバレー部もバスケ部も大人しいらしいのだ。
因みに片岡先輩の得意競技はハンマー投げらしい・・・
霧香センパイ曰くオレより飛ばすと言うらしいのだけど、人は見かけによらないの典型だろう。

と言う事で争いが起きる心配は殆ど無いし、陸上部はみんな私に優しくしてくれるし、ミク先生も居る。
見学には丁度いいだろう。

雰囲気は普通、普段通りといった感じだろう。歪みあっているとはいえ陸上部の目もあるしいきなりエキサイトするわけにもいかないはず。そこまでお互いに子供じゃないし。

翼がジャージ姿で手を振ってくる。
運動神経も抜群の翼はこのロードワークに混ぜてもらっている。調査の為でもあり、霧香センパイの命令でもある。翼も霧香センパイに忠誠を誓うようになったか…

「西浜さんお疲れ様です」
「ああ、伊瀬さん、わざわざありがとうございます」
1年1組の伊瀬さん。料理研究会がこの合同練習の為に差し入れをつくってきたようだ。
料理研は遥先生が顧問でもありその繋がり。運動部からは敵視されてる愛華センパイだが、文化部は全体的にみんな仲良しである。

「はーい!それでは『仲良く』練習しましょ!」

片岡先輩の掛け声で3クラブがわらわらと集まってくる。
わざわざ仲良くとあえて言うだけに、バレー部とバスケ部は陸上部を挟むように集団になっている。
中には私に向けて『何でお前が居るんだ』と言いたげな目で見てくる者もちらほら。
バレー部には4人、バスケ部には3人同じクラスの子が居るから色々言ってるんだろうなと予想はできる。
因みに陸上部には同じクラスの子がいないのもあってか、割と一年女子もフレンドリーに接してくれる。

「じゃあ、行ってくるから宜しくね」
「はい、行ってらっしゃい!」

そう言ったのはミク先生。
陸上部顧問としてロードワークの付き添いだ。
一応私と翼は陸上部のマネージャー枠と言うお手伝い要員と言う事になっている。

そして私は料理研究会と共に色々と準備。
そこには当然、バスケ部のマネージャー三笠くんもいる。

「さて、こちらもやりますか!」

今回仕切るのは、山脇珠美先輩。
二年生で愛華センパイと同じクラス。

制服の上からエプロンではなく、割烹着と言うなかなか面白いスタイル。
でもそれがよく似合う家庭的女子だ。
珠美先輩以外には一年生が多いけど、数人男子も混じっていたりする。
料理男子は少ないのだけど、ポイントは高いし雰囲気イケメンだとは思うのは私だけだろうか。

「いやあ・・・西浜さんが居るから、うちの男子張り切ってるわよ!」
「まさかぁ・・・先輩上手過ぎますよ」

珠美先輩はニヤニヤしながら私の脇をつついてくる。
この珠美先輩、おにぎり握るスピードが圧倒的に違う。
よくボランティアの炊き出しにも参加するって話だけにやり慣れているんだろうけど、まるで機械か何かのように正確かつ綺麗におにぎりが生産されていく。

「いつ見ても凄いね、先輩」
「うん、お嫁さんに欲しいぐらい」

トレーに綺麗に並んだおにぎりを見ながら私と伊瀬さんは感嘆の声しか出ない。
私も伊瀬さんも料理できない訳でないけど、これは桁が違う。

そんな感想を漏らしながらも、私もお手伝い。

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