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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 77

そんな事を思いながらも、物陰に隠れながら様子を伺う私と潤くん。
潤くんに至ってはスマホを録画モードにして構えていた。
流石、仕事がデキる。

二年生にしてバレー部屈指のアタッカーだと言う三笠先輩は霧香センパイに並ぶ長身女子だ。
誰が見てもバレーかバスケやってますねと言う長身かつ、小松台美少女ランキングでもトップクラスではある。
因みに美少女及びイケメンランキングは非公式とはなっているが、小松台のウェブサイト上でも堂々と載っているものだ。
一年生に関してはランキングが流動的なものの、翼も新四天王候補として名前が入っていたりするし、何故か私もランキング上位で入っている。
そのコメントがおっぱいは正義と言うもので納得してしまったが。

そして話を戻すと、その美少女ランキング上位の三笠先輩がベンチで男子の膝の上に座って向かい合っている。
三笠先輩に座られているのに男子の方もそれに迫る体格がある。
男子は180cm超えてるんじゃないだろうか。

「三笠先輩もデカイが、相手もまたデカいねこれは」
「隣のクラスの半沢くんだね」
「ああ、2年なんだね。男子のバレー部?」
「いや、半沢くんはバスケ部のはずだよ」
「へっ?」

潤くんの言葉に変な声が出た。
慌てて口元を押さえてしゃがみ込むがあちらには気づかれずに済んだ。
…にしても、いったいどういうことだ。

「でも、半沢・・・よくやってくれたじゃないの」
「まぁ、少しつついたら大騒ぎになるって凄いな・・・それと、三笠の弟・・・なんであんなにモテるんだ?」

三笠先輩と半沢先輩の会話。
私からすると三笠くんはどう見てもモテる要素しか無いんだけど、男の子から見たら分からないものなのかな。

「ふふ、半沢みたいな男臭いのがモテる訳じゃないのよ・・・それにアンタ、戸松とか狙ってるみたいだけど止めておきなよ」
「別にいいだろ・・・お前と違って遊んで無さそうだし・・・」

一瞬半沢先輩の言葉に私と潤くんは顔を見合わせるが、そもそも愛華センパイは外面は天使か聖女だ。
それをお高くとまっていると運動部の女子からは不人気みたいだけど、男子からの人気は高いって誰もから聞く。

「あんな腹黒女のどこがいいのやら」
「お前も十分腹黒だろ・・・」
「そう言いながらあたしに付き合うアンタは何なのさ!」

一見するの仲の良い男女が戯れているようにも見える。
しかしちょっとキナ臭い香りも漂う。

三笠先輩は愛華センパイと特に仲の悪い女子筆頭だ。
半沢先輩言うところの「腹黒」が何を考えているのか…不安感が湧く。

「あんな奴より私が断然いいってことを、いずれ証明して見せるわ」
「だからって…」
「ふふ、戸惑ってる割にチ○ポは元気よく勃ってきたじゃない」
「お、おいぃ…」


「大体、戸松も瀬田も紺野も、倉本みたいな粗チン野郎に入れ込んでて頭おかしくない?倉本も倉本でみんなからチヤホヤされていい気になってんじゃないの?」


…あ、ヤバいこと言ったぞ、あの人。もう、知らないからなー…

その言われた当の潤くんは笑っていた。

「三笠さんは腹黒じゃなくて、単に性格悪いだけだと思うな」

腹黒と言われるより、その方が酷い気もする。

「まぁ、性格悪い人から見れば愛華ちゃんは腹黒く見えるし、唯の友達関係をチヤホヤって言われてもねぇ・・・大体、三笠さんが性格悪いから友達少ないだけだと思うし」

ああ、思い切り潤くん怒ってますねこれは・・・

「ただ、お姉さんはかなりひねくれているけど底は浅いと思う・・・弟くんは悪い子じゃない気もするんだけどなぁ・・・」
「そうなんだ・・・じゃあ、何考えてるんだろう?」

私達は小声で話す。
ここなら大きな声を出さない限りは大丈夫そうだ。

「三笠さんの理由は嫉妬じゃないかな?・・・愛華ちゃんを相当意識してるみたいだから」
「バスケ部の件は?」
「同じじゃないかな?・・・何かしら嫉妬する理由があるのかもしれないね」

愛華センパイに嫉妬するとか・・・
普通に役者が違うと思うのだけど、本人はそう思わないんだろうか。

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