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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 64

「そりゃあ、最愛の娘の子供であるからね」
「女系に継がすのは愛華の家と同じだな」
「同じと言うか一応親類になるのよね・・・まあ色々複雑な理由があって、ママと桜庭のお爺様はいい関係では無いけどね」
「いい関係でないにせよ、関係は深いと・・・金持ちって面倒だな」

愛華センパイと霧香センパイの会話。
霧香センパイは姉妹なのに何も知らないと言う訳では無く、全く興味無いんだろう。
何というか愛華センパイを信頼し過ぎていて全く理由聞かないのが霧香センパイだ。
いつ見ても凄い関係だと思う。

「で、戸松さんは会長とそれなりに会えるみたいだけど、桜庭先生の事は?」
「桜庭のお爺様とは色々とね・・・だけど麗ちゃんは留学とかで地元に殆どいなかったから世間話しかした事が無いのよ」

遥先生の言葉に返す愛華センパイも桜庭先生の実態は詳しくないようだ。

「ただ、競走馬のオーナー業は麗ちゃんが今は担ってるみたい」
「そう言えば留学先は競馬の母国だって話だったね」

こころ先生が愛華センパイの言葉に少し考え込みながら言う。

「ヨーロッパの競馬大国を巡ってきたわけだね」
「それって副業にはならないのかしらね」
「うーん…」
こころ先生はまた腕組みして考える。

「ねね、それで桜庭センセの馬は勝てるの?」
両手にジャンクフードを持った梓センパイが尋ねる。
「イケると思うよ。単勝買ってきたわ」
こころ先生が自信ありありに馬券を見せる。

「こころちゃん何も考えてないでしょ…確かに調教抜群だし鞍上強化、距離も合いそうだけど、ここメンバーかなり強いよ?」
遥先生が新聞とにらめっこしながら言う。ことギャンブルに関してはこころ先生と遥先生のキャラがなんか違う。直感で勝負するこころ先生と考えに考えて買う遥先生。それでも本命が同じこともあるし面白い。

「アンリ先生が居てくれたら楽なのになぁ」

こころ先生の呟き。

「アンリ先生ってギャンブル強いんですか?」
「勝負事は壊滅的に弱いよ・・・だからアンリ先生の逆を張れば勝てるの」
「アンリ先生って野球拳やってもストレート負けで全裸にされるタイプだものね・・・そう言う所までMっ気強いから」

こころ先生と遥先生の言葉にアンリ先生が来なかった理由が垣間見えた。
アンリ先生と深く関わってると割と理解しやすいだけに笑えるようで笑えない。
きっと野球拳も怒りながら嬉しそうに脱ぐんだろうなと予想する。

「調教・・・いい響きだねぇ・・・オレも愛華を」
「ふふ、霧香だったらされてあげるわ!」

こっちは変態姉妹をフル稼動。

「ちょっと羨ましいかも」
「待って!感化されちゃダメ翼!」

私の横にいる翼の言葉にストップかける。
翼ならいいかと一瞬考えた私の欲望にも同時にストップをかけておいた。

「お馬さんのアレってデカいって聞くけど見えるのかな?」

そして梓センパイも安定の変態発言をするのだった。


さて、そのレースはというと…

「勝った!」
「うわー突き放した、強いですね!」
「3連複取ったよぉ、こころちゃんも取ったでしょ?」
「ハルの馬券の方が金額多そうじゃん?」
「今夜は2人の奢りかなぁー?」

16頭中7番人気のウララグラントが快勝し、遥先生とこころ先生はかなり儲けた模様。ごちそうさまです。

「ウィナーズサークルに行ってみよう、表彰式に麗ちゃんが出てくるかも」
「最前列にオレたちがいたら、どんな顔するかね?」

そう言いながらウィナーズサークルに行ってみると、関係者が集合していた。
そこに帽子を被った綺麗な女性・・・
桜庭麗先生がいた。

優雅な出で立ちに立ち振る舞いはまさにお嬢様。
浮世離れした感がある先生だけど、こんな場所に来ると実に映える。

「失礼します・・・戸松のお嬢様」

見とれていた私は我に返る。
愛華センパイに声をかけて来たのは、スーツ姿のいかにも秘書っぽい眼鏡美人。

「あっ、原さん」
「後ほどお嬢様が皆様を招待したいと」

一礼してそう言う女の人。
どうやら愛華センパイは面識があるらしい。

「バレてたかー!・・・コッソリ突撃とか思ったのにっ!」
「甘いですね、大甘です」

多少悔しそうに笑う愛華センパイ。
原さんの方は少し勝ち誇った笑みを見せる。
お堅い感じかと思えば、もしかしたら冗談が通じる人なのかもしれない。

「ご招待って・・・何か凄い所に行けそうな・・・」
「多分チェリープラザホテルのレストランじゃねーかな?・・・あそこは桜花グループ傘下だし、ここから近いし」

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