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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 59

先生たちのドリンクはアルコールの弱めのカクテル。アンリ先生が「ビールないの?」なんて聞くけど、そこは少しだけ我慢してもらおう。

「はい菊沢先生もいっぱい呑んでくださいねー」
「いやあありがとう…なんかみんな学校とは全然印象が違うんだね」
梓センパイが菊沢先生のグラスにドリンクを注いでいく。その間にさりげなくボディタッチ。

菊沢先生は喜んでいると言うか困惑・・・
あのハメ撮り写真の女の子達は調べたら皆遊んでいない真面目な子ばかりだった。

「小松台のイメージからしたらそうよね」

そう言う遥先生は菊沢先生の側にずっと居ている。
世間一般的な小松台高校のイメージは真面目で大人しい子が多い進学校と言う位置付け。
また公立校の中ではスポーツも盛んで、私学強豪校が合わない子やそのレベルに達していないが上手な子達も通うと言うイメージでも世間では語られている。
だからこんなギャル系は小松台のイメージからすれば異質とも言える。

因みに私の家の近所、水名上高校・・・
通称水高はヤリチンとビッチギャルの多い底辺校で有名だ。
私の出身中学から上がる子も多く、元クラスメイトの大人しい子が華々しい高校デビューをしたと言う話は向こうでは珍しくない。
そもそも私の中学自体が童貞処女率低いと言われる学校だったので、真面目な子でも遊んでいる子は多かった。
だからむしろ小松台の真面目なイメージにたまに戸惑う事がある。

なので、うちのクラスの私に対する反応もさもありなんと言う所だ。
まぁ、愛華センパイによると、小松台も隠れヤリチンや隠れビッチは意外と多いものよなんて言っている。
そもそも、ここに居る全員がそうだ。

「小松台って真面目な子ばかりのイメージだったから・・・」
「まぁ、新任の菊沢先生がそう思うのも無理は無いわ・・・でも、ここに居る子達も真面目な子達よ」

菊沢先生の言葉にこころ先生が返す。
美少女四天王は美少女だけでなく、学園カーストでも上位と言える存在。
学校でも優等生だ。
そして私や翼も成績は悪く無いし、一応授業も真面目に受けている。

「菊沢先生はこう言うタイプ、お好きじゃないですか?」

梓センパイに変わってお酌するのは友梨奈センパイ。
気圧された感のままの菊沢先生は、あのイケメン先生と比べると女に手慣れた感が少ない。
そして思った以上に誠実なのかもしれない。

こうなると何か、女慣れしていない男子をギャル達が弄る会になるつつある気がしてきた。

ああいう写真は流出してる事実があるけど、菊沢先生の反応は童貞男子のそれに近いモノがある。見た目アスリートとか体育会系に近いのに、ガツガツ来る感じもない。

「先生方も綺麗だし、みんなすごく可愛いと思う」
「はい飲んで飲んでー」
話を聞くのもそこそこに友梨奈センパイはお酒を注ぐ。

因みに小松台の女の先生は比較的若い人が多い。
大抵生徒と友達感覚で接することができて、先生同士も非常に仲が良い。
ただし男女で付き合ったり結婚まで行きつくことは稀だという。

「そうだ、菊沢先生」

頃合いと見たのか、アンリ先生が切り出す。

「こんなもの拾ったのだけど、何なのかしら?」

そう、それはあのハメ撮り写真。
それを見た瞬間、菊沢先生が狼狽える。

「何故そんな物がっ?!」
「あなたが落とした封筒に入っていたのよ」

椅子からずり落ちる勢いで狼狽える菊沢先生の反応は少し予想外だった。

「封筒?!・・・見せて貰えませんか!」
「ええ、これよ」

差し出された封筒を凝視する菊沢先生。
その手が震えている。

「あなたがどう言う付き合いしようが構わないけど、不注意は身を滅ぼすわよ」

そう言うアンリ先生に菊沢先生は天を仰いだ。

「ここに赴任して、沢山の女の子から声をかけられていい気になっていました・・・僕がプリントしていないらこれが出てくるなんて・・・」

ふむと愛華センパイが呟く。
この狼狽え方を見ると、思った以上にモテた菊沢先生が複数の女の子に誘われるがままに関係を持って・・・
その撮った写真のデータを菊沢先生でない誰かがプリントしたと言う事なのかもしれない。

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