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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 56

かなり長い間、下を向き泣いてるうちに、モニターには何も無い部屋しか映さなくなっていた。
それを呆然と見ていると、ドアがガチャリと開いた。

「ごめんね、びっくりさせちゃった?」

愛華センパイの何時もの声。
何かその声に安心しちゃって涙がまた溢れてきた。

「センパイぃぃ・・・」

泣いてる私を全裸の愛華センパイと霧香センパイが笑って抱きしめてくれる。
でもセンパイ達の身体からはむせ返るような男の臭い・・・
そして股間からはポタポタと精液が流れ落ちていた。
それがあの行為はやっぱり現実にあったんだと思い知らされるようだった。

「センパイはセンパイですよね?」
「うん・・・でも、あそこの私も私だよ」

抱きしめてくれて背中をポンポンされて落ち着くが、普段はさほど嫌でない男の性の臭いが何故かキツい。

「私ね、ああ言う身勝手な男が大嫌い・・・でも、ああ言う男にオモチャのようにされるのが快感なの」

愛華センパイの笑顔はどこか悲しそうだった。
センパイ達をここまで壊した身勝手な男達を憎みながらも離れられない・・・

私の男遍歴なんて、レイプされてようがセンパイ達と比べれば軽いものなのだろう。
そして美少女四天王は、多分その美しさを支えているのは酷い体験に立ち向かっているからかもしれない。

「あの人は、これからどうなるんですか・・・」

画面からも消えていたおじさん。
一体あのおじさんはどうなるのだろう。

「ここからは出れないわ・・・そう言う取り決めで世間から消去されてるから・・・」
「まぁ、その代わりに女を当てがうと言う訳さ」

霧香センパイも何時もの霧香センパイに戻っている。

「ヒナちゃんごめんね、復讐したいのは山々だけど・・・それができないのよ」
「今回はヒナにも知る権利があるから呼んだけど、ヒナに被害が行く事は無いから安心して」

安心とかそう言う問題じゃなく、センパイ達の事が心配になる。
あのおじさんの行為ははっきり言ってセックスではなく拷問みたいなものだった。
2人だって辛いかもしれない。

「ちょうど男が欲しくてムラムラしてたタイミングだったから…今日はこれくらいでよかった」
「もしかして霧香、私たちの昔のこともヒナちゃんに話した?」
「ああ」

「びっくりしましたよ……センパイたちが血が繋がっているのも、昔の話も、さっきの…」

なんか今日はダメな気がした。
また涙が込み上げてきそうで、うまく話せなかった。

そんな私を見るセンパイ達の目は優しい。

「まっ、御大層な事言っても私達だって肉欲に負けるぐらい弱いって事!」
「そうだな、自分が弱いって知る事は悪くない」

弱いって言い切れる2人は、私からすれば強さを感じさせられてしまう。
美少女四天王は単に綺麗なのじゃなくて、この芯の強さも綺麗なんだと改めて思った。

「でも・・・センパイ達、凄い臭いです・・・」
「ああ、いつも思うけど凄く濃いよねぇ」
「私はこの臭いに包まれると幸せだけどねぇ」

霧香センパイはやや顔をしかめるが、愛華センパイは余裕の変態宣言。
何と言うか、掛け合いの息の合い方が姉妹っぽく感じる。
残念ながら、私に姉妹はいないが。

「つまりね、私と霧香は正統派の正義の味方って訳!」
「何だそれは・・・あっ、悪の組織に改造手術されて変身できるようになったヒーローの事か?!」
「何ですかそれは・・・」

そして愛華センパイは呆れる程に元気だ。
何か正義の味方っぽいポーズを取るが、裸な上にブリュッと股間から精液噴き出させているのはシュールでしかない。

「後、悪魔の力を手に入れた正義のヒーローってのもあるわよ!」
「ああ・・・俺はスーパー野菜系人の方がいいな・・・」
「・・・全くっ、理解できませんっ!」

何か楽しくなってきてみんなで笑う。
でも、分かった事は・・・
愛華センパイは高い所から正義をかざす人じゃなく、低い所からみんなを助けてくれる存在だと改めて分かって事だ。
肉欲に弱いと言うが、高みにいる善人と違い寄り添っている感じがしていた。
うん、多分センパイ達が更に好きになった気がしてきたのだ。

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