PiPi's World 投稿小説

学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 39
 41
の最後へ

学園ご意見所X 41

「そんな話は置いといて・・・AVやってる梢姉はあたしん家ではまともな方なんでね・・・一応真面目な話もできるのよ」

さっきそう言えば、梓センパイの家は全員風俗関係とか聞いた。

「お袋も最近また誰か知らない子供を孕んだし、2人の姉貴も既に子持ちだし・・・この3人は食う寝るセックスしか考えてないからね・・・」

そう言うものの、確か長女さんも伝説になってたって遥先生が言ってたような・・・

「まっ、その3人からすれば梢姉は真っ当なのよ・・・あたしがこうして高校通って真っ当な生き方してるのを理解して応援してくれてるしね」

色々複雑な家庭なんだろうなと思ってしまう。
確か梓センパイ以外は中卒で風俗の道とか言ってたし、それが普通なら今の梓センパイの方がおかしく映るかもしれない。

そんな話をしながら学校を出て駅に向かう。
学校近辺の駅から向かうのは、この辺りのターミナル駅の方らしい。

私はあまり行ったことのない方面だ。
大きなデパートもあるし家電量販店もあるし、レストランやカフェも多くある。
梓センパイが言うにはいくつかの芸能事務所も駅近辺にあるという。

「こっちねー」
賑わっている方とは反対側の裏通りを歩く。
その中にある雑居ビル…割と綺麗な建物である…に入ると、梓センパイは迷うことなくエレベーターに向かい3階のボタンを押す。

一階と二階は店舗や事務所で、三階以降は住居のようだ。
その三階エレベーター降りてすぐの部屋の呼び鈴を梓センパイが鳴らすと、ドアがガチャリと開いた。

出てきたのは、予想外にも男の人だった。
茶髪に染めたにこやかな男の人はイケメンの部類に入ると思う。
人懐っこい感じで、どこかホストやってる的な印象がするタイプだ。

「おっ、ミノルくん居たんだ」
「お客さんがくるからケーキでも作れって言われたけど、梓ちゃんのお友達なんだね」

梓センパイとは知り合いのようだ。
もしかすると、お姉さんのカレシだろうか。

「この子は私の後輩のヒナちゃん・・・んでミノルくんは梢姉の犬ね」
「・・・いっ、犬うっ?!」

玄関に入りながら紹介されたけど、犬って一体何・・・
私が唖然とする中、ミノルさんと呼ばれる男の人はニコニコとしたままだ。

「そうだよ、梢さんの犬にして竿男優のミノルくんですよー」

おどけてそう言うミノルさん。

「竿男優はAV男優で実際に女優と絡める男優ね・・・だからと言って一部のレジェンド以外は大した扱いはされないけどね」

梓センパイが説明してくれる。
とりあえずミノルさんがAV男優と言う事は理解できた。

「まっ、僕なんて竿でも下っ端だから、こうやって梢さんの犬で食わせて貰ってるんだ」

何かプライドの捨てっぷりが逆に清々しい。
そうして廊下からリビングダイニングに行くと、綺麗な女性がソファーで何かを読んでいた。

「梢姉、来たよ」
「梓、それとヒナちゃんだっけ?・・・いらっしゃい」

微笑む女性が梓センパイの姉の梢さんだろう。
大人の綺麗な女性で品があって優しそうに見える。
伝説のヤリマンにはまず見えない。

「梓から聞いていたけど、ヒナちゃんって雰囲気持ってるよね」
「でしょ!・・・この雰囲気ヤバいから!」

何の話だろう?
私を見てそう言う梢さんを見ながら、ちょっと戸惑うものがあった。

「ヒナちゃんはこの業界来たらトップ取れる雰囲気持ってるわ」
「そうだよねー・・・これだけナチュラルにフェロモン出てる子ってなかなかいないしね」

梢さん、そしてミノルさんまでそう言う。
とても複雑な高評価だ。

「でも、梓が調べてくれって言った子・・・あの子はちょっと辛いかな」

あの子と言うのは、葛城姉妹のどちらかの方だろう。

「オーラが無いから、その他大勢の扱いじゃないかな・・・まあ、多分AVするしか生きる道が無いんだけど・・・その内、AVも引退して泡風呂とかに行ってそうだよね」

こちらは散々な評価だ。

「どうして私が良くて、彼女じゃ駄目なんでしょうか?・・・彼女の方が綺麗だと思うし」
「あの程度の綺麗ならAV業界に沢山いるわ・・・だからそれ以上の何かが無いと埋もれてしまう訳」

そんなものなんだろうか・・・
私には全く分からない話だ。

「AVでセックスシーンする時、女優さんなりに演技する場合があるんだけど、彼女は頑張っているのは理解できるけど、演技してる感が伝わってしまうんだよねぇ」

ミノルさんがそう言うと言う事は、共演した事があるんだろう。

「難しかろうが何だろうか、芸能界にしがみつくのに必死なのは分かるけど、未来は明るくないと思うわー

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す