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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 40

部屋に何故かいた霧香センパイにそう言われて、遥先生がげんなりとした顔になる。
このグループは地下アイドルグループの中でも特に過激なアイドルユニットで、通称ヒワイドルと呼ばれているらしい。
衣装は黒いシースルーで、おっぱいもあそこも見え放題。
バイブ突っ込んで歌って踊ると言うパフォーマンスをしてたみたいだ。
前に映像を見せて貰ったけど、落ちぶれたアイドル候補の末路としてはAVとそう変わらない気がする。

「最初は潤くんの報告からね」
「あっ、はい・・・これなんですけど・・・」

愛華センパイに促され、沢山の女子に囲まれて若干涙目の潤くんがUSBメモリーを出してくる。

「これ、吹奏楽部から貰った葛城先生がピアノ弾きながら歌ってるシーンです・・・先生は伴奏は多いけど滅多に歌わないらしくて、かなりレアらしいです」
「確かに私達教師も彼女の歌を聴いた事無かったわ」
「そうよね、聴いた事無かったわ」

遥先生とこころ先生が顔を見合わせてそう言う。

「じゃ、とりあえず聴いてみましょ」

備品のパソコンでファイルを読み込むと、ピアノを弾く葛城先生が映る。
周りにいる吹奏楽部の部員達の前で歌い始める先生・・・

「上手い・・・よね?」
「確かに上手いと言えば上手い」
「でも、カラオケ聴いてる感じと言うか・・・」
「そうよね、胸に来ないと言うか・・・上手いだけな気がする」

割と辛辣な四天王の意見。
上手いと私も思ったけど、翼達と行くカラオケで聴く親友達の歌の方が確かに胸に来るものがある。

「やっぱり・・・私が最初に聴いたのも、こんな感じだったわ」

遥先生は画面を凝視しながらそう言う。

「でもこの葛城先生は堂々と歌ってるわよね」
「うん、だから当時より上手いけど・・・根っ子は変わってない印象だわ」

先生2人の会話の間に、私はメモを愛華センパイに見せる。
それを一読した愛華センパイが少し考え込む。

「実は入れ替わっていたのは5年前で、今の葛城先生はアイドル目指していた妹さんの可能性があるって事よね」

「んで、こっちが実は葛城先生ってこと?」

地下ステージでギリギリ露出の水着姿でギター片手に歌う女性の画像。遥先生が見せてくれたヤツだ。

「これに近いのを最近の妹さんの活動として見つけたんです」

翼があるグラビア雑誌をカバンから取り出して見せる。
ページをめくると現れるのは裸でギターを持って微笑む女性。ゆるふわ系の色白の美人。

「シンガーソングラドル  RENだそうで。音楽と平行してこんなグラビアもやってるみたいですね」

それを見ていると、梓センパイのスマホが鳴った。

「姉貴から返信来たわ」

そう言ってスマホを見せてくる梓センパイ。
そこに映るのは、所謂AVのパッケージ。
ギターを持って微笑む葛城先生に微妙に似たゆるふわ美人が表で、裏にセックスシーン。
名義はRENになっている。

「姉貴と同じ事務所所属らしいよ・・・そこまで売れっ子って訳じゃないけどね」

梓センパイの一番上のお姉さんはAV女優って話だったから、多分確かな情報なんだろう。

「じゃあ、やっぱり地下アイドル活動の時に入れ替わっていたのね・・・見事に私も騙されていたわ!」

笑ってそう言う遥先生だが怒ってる様子ではない。

「むしろ、あの時の妹さんって可哀想なぐらいだったから・・・あっちから足を洗えたなら、良かったと思うわ」

怒るのではなくホッとした表情。
アイドル目指していて悲惨な末路の方に足を突っ込んだ遥先生だからの感想だろう。

「愛華、あたしヒナちゃんと姉貴に会ってくるね」
「はいな・・・記事には出来ないけど、こうなったらとことんまで知りたいしね」

梓センパイの言葉を愛華センパイがあっさり了承。
てか、何で私なんですか?

「じゃ、行こうかヒナちゃん」
「え・・・何で私なんですかっ!」

私は梓センパイに引き摺られるようにして、みんなに見送られながら部室から連れ出されたのだった。



学校内を歩くと、梓センパイに生徒達が挨拶してくる。
梓センパイを知らない生徒はほぼいないし、好感度で言っても学校内でトップクラスだ。
みんなの知っているのは、生徒会副会長の紺野梓な訳で、多分愛華センパイより遥かに人望があると思う。

「あたしがこんな格好で生徒会なんてやってるのは、愛華の活動の助けになるからよ」
「えー、ちょっと意外です・・・と言うか、梓センパイのイメージ変わりました」

私の知ってた梓センパイは真面目な生徒会副会長さんで四天王の良心と思ってたんだけど・・・
四天王はやっぱり、全員吹っ飛んでました。

「まっ、イメージなんて作って演じるものだからね」

深い言葉・・・
私はそれができないからこうなんだろうなと思ってしまった。

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