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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 39

神妙な顔して見つめ合う私たちに、遥先生が不思議な顔してまたコーヒーを一口…

「おいどうした、私なんか変なこと言った?」
「ハル、さっきのホント?」
「あ、うん…なんか二面性がある人なのかなって思った……」
遥先生がそこで一瞬黙り、あーそういうことね、とポンと手を叩く。

「実は妹さんじゃなくてお姉さんが歌ってた時もあったかもって?そう言われるとそうだったかもしんないなぁ」
「じゃあ、どっちが葛城先生?」
「堂々としてた方じゃない?」

そんな意見を聞きながら少し考え・・・
遥先生にこう聞いてみる。

「遥先生って2年目ですよね・・・葛城先生の妹さんと地下アイドルしてた時期っていつ頃ですか?」
「えっと・・・私は子役から活動してたんだけど、地下アイドルに行かざるを得なくなったのは大学生からね・・・妹さんとは最初は親しくなかったけど、そこから2年間はそのステージには居たね」

確か遥先生とこころ先生が大卒2年目。
アンリ先生が3年目。
葛城先生は5年目の筈だ。
なので、その話だと6年前の話になる。

「最初、彼女って歌が上手いんだけどオドオドしてて、水着で歌うのも半泣きだったわね・・・最初はバラード寄りのポップスが主流で、上手いんだけどカラオケみたいな感じがしたかな」

ちょっと取材モードで聞いてみたけど、これはいい情報かもしれない。
勿論、ちゃんとメモを取っている。

「でも、ある時からロックを歌うようになってね・・・音程関係無しにパワフルに歌ってビックリした覚えがあったわ」

思い出しながら遥先生がコーヒーおかわりを要求する。
図々しい子!と言いながらもこころ先生が楽しそうに用意する。

「そっからロックとポップスを交互にやっていたけど、人気になったのはロックの方だったわね・・・1年もすれば完全にロックスタイルになって、バンバン激しく踊りながら歌うスタイルが定番になったわね・・・その頃になったらステージでも堂々としたもので、濡れて半分透けたビキニでセクシーダンスとかしていたわね」

どこか懐かしむような遥先生の口調。
何だろう、私が翼達に感じたような戦友的なシンパシーに似ている。

「2年やって、彼女はコアなファンとか付いたけど、もう表でやっていくのは無理なぐらいな感じになって・・・もっとアンダーグラウンドなステージに行くとかであのステージからは去って行ったわ」

遥先生がスマホを覗いてまだ残っていたわと見せた写真・・・
そこにはおっぱい丸出しのボンテージスーツみたいな衣装でギター抱えた黒ギャルがいた。

「そこから先はどうなったか知らないけど・・・葛城先生に始めて会った時に、始めて会った時の妹さんとそっくりで何か笑ってしまったわ」

その言葉で私を含めて全員が固まる。
そして、言った遥先生も気付いて固まった。

「もしかして・・・入れ替わったのって認識が逆?・・・」
「そうかも・・・ああ、何か更に混乱してきた・・・」

私達は頭を抱える。
もしかしたら、今の葛城先生こそ妹さんなのかもしれない。

頭を私達が抱えていると、私のスマホが鳴った。
この音は翼の着信・・・
スマホを見るとSNSで翼から情報集まってきたから帰っておいでと書いてあった。

「一旦帰ります!情報集まったみたいなんで!」

私が立ち上がると全員が出て行く準備を始める。

「私も行くね、興味あるし」
「そーだよね、結果が知りたいし」

友梨奈センパイと梓センパイが目を輝かせている。

「そうよね乗りかかった船だもの」
「聞かないと気になって眠れなくなるわ!」

こころ先生と遥先生も行く気マンマンだ。



というわけで、部室に戻る。
「情報を引き出してくれたのはありがたいけど、ここは決して広くはないからさあ」
「でもみんな知りたがってますので」

愛華センパイは呆れ顔。翼は苦笑い。潤くんは苦手な女の子勢揃いで隅っこで怯えている。

「まぁ、とりあえず、情報提供ありがとうございまっす、元dark LOVE AngelesのHARUKAさん」
「それもう言わないでくれる……寒気がするわ」

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