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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 37

取材を終え、再び部室へ。

「どうなんだろう・・・噂だけなのかな?」

可愛らしく小首を傾げた潤くん。
私もほぼ同じ感想だ。

「次は裏取りよ・・・いいじゃない、尻尾をなかなか出さないって素敵よ」

愛華センパイの目が輝いている。
あーこれはとことんやる気なのだと、短い付き合いでも分かる。

「妹さんの今の活動を調べますね」
「流石翼ちゃん、後で愛撫してあげる」

直ぐにタブレットを取り出す翼。
これは翼の私物で、持ち込んできたのは愛華センパイの影響だろうか。

「じゃあ、軽音楽部と吹奏楽部に取材してきます」
「おっ、潤くんいいね!・・・後でハメさせてあげる」

レコーダーとメモ帳を持って行こうとする潤くんが、愛華センパイの言葉を聞いて真っ赤になる。
反応が一々可愛い。

「じゃあ、私はこころ先生の所に・・・」
「ヒナちゃんはたっぷり可愛がられておいで」
「いや多分それは無いかと」

こころ先生はアンリ先生みたく誰彼構わず手を出す人じゃないし。
この学校、若い女性教師が多くてみんな仲良さそうだからこころ先生もきっとつながりはあるだろう。


「失礼します」
「あぁ西浜さんいらっしゃい」
「おー、ヒナちゃんじゃん」

「なんで梓センパイがいるんですか」
「まあ堅いこといいなさんなって」
梓センパイがこころ先生共々コーヒー飲んでくつろいでいる。
ちょっと呆れてると後ろの仕切りのカーテンから友梨奈センパイが現れるし。やりたい放題な四天王ですね…

「西浜さん、今日の相談はなにかな」
「こころ先生は葛城先生と仲は良いですか?」
「うん。いいお姉ちゃんみたい、って言うかね」

「葛城先生って相当男知ってる匂いするね、」
「匂いって・・・梓ちゃんは野生動物かい・・・まあ、確かに教職の雰囲気ではないけど」

梓センパイの言葉に友梨奈センパイが突っ込む。
四天王はみんな仲良しだから、こんな会話も軽妙で面白い。

「実は葛城先生が双子で時々入れ替わってると言う噂があって調べてるんですけど・・・その雰囲気って常にそうなんですか?」

私には男を知ってる雰囲気や匂いは分からない。
もしかすると、その違いがあれば入れ替わってる可能性もあるかもしれない。

「そこまでは分からないけど、明らかにスッキリしてる日はあるよね」
「ええ、情事の後の爽快感みたいな感じよね」

センパイ達の話してるのを聞きながら、こころ先生は何かを考えてるようだった。

「入れ替わる明確な理由が思いつかないのよねぇ・・・個人的な事をあれこれ話す人じゃないし・・・ただ妹さんの音楽活動についてはかなり心配してる様子だったけどね」

確か売れないシンガーソングライターと言ってた気がする。

熟れないというのなら、当然稼ぎなんてほぼないだろうし、ほかで食いつないでいるのは明らかだ。ましてレコード会社のバックアップがないインディーズだったりすれば。

「妹さん、ほかに何かお仕事されてたりとか」
「それだったらあのスッキリした顔、納得がいくわ」
梓センパイが言う。

「風俗とかあっちの類」
「まさか」
「それも、考えたくはなるけどねぇ…」

こころ先生がため息をつく。

「でもそれは、安定した収入のお姉さんが風俗やる理由にはならないし・・・入れ替わる理由にもならないわね」

こころ先生の言う事は正論。
確かに葛城先生の様子からして、生活に困窮してる感じはしない。

「まあ、お水関係ならあたし伝手があるけどね・・・そこから聞こうか?」

梓センパイのその一言。
あの写真を見るまでは、そんな所に繋がりがあるなんてまず思わないタイプだ。

「その関係って・・・一体?」
「まっ、友梨奈や先生も知ってるし、ヒナちゃんなら話してもいいかな・・・あたしん家、母親がヘルス嬢で、3人の姉はAV、セクキャバ、ソープなのよ・・・父親は全員違うし、末っ子のあたしが唯一の高卒って言うエリート風俗家庭なのよね」
「ひぇーっ・・・そこから更生って超凄いんじゃあ・・・」

成る程、それであの黒ギャルだった訳なのね。

「霧香の暴力と精力に屈服したのよ!」
「あ、納得」

そう言えば霧香センパイもそんな事を言ってた気がする。

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