PiPi's World 投稿小説

学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 34
 36
の最後へ

学園ご意見所X 36

「アンリ先生いいとこに!・・・葛城先生って双子なんですか?」

愛華センパイが早速取材開始モードに。
でも、私のブラウスのボタンを外す必要は無いと思う。

「そうね、凛ちゃんには蓮ちゃんと言う双子の姉妹がいるけど、どうしたの?」
「実は・・・2人が入れ替わってると言う噂があって・・・」

そう愛華センパイが返すと、アンリ先生がうーんと唸る。
何か入れ替わってる心当たりでもあるんだろうか。

「蓮ちゃんは教師じゃないから入れ替わって何ができるのか・・・いや、待って・・・そう言えば音楽だったわね・・・蓮ちゃんって以前は売れないシンガーソングライターだったわ」

成る程、シンガーソングライターなら音楽の授業なら可能かもしれない。
以前そうだったと言う事は今何をしてるんだろうか。

「今は何をされてるんですか?」
「芸能界で生きていこうとしてるみたいだけど、凛ちゃんも詳しく話してくれないのよ・・・何となく察するものはあるけどね」

これはまた潤くんの時みたいに記事に出来ない案件なのかも・・・

結局、記事に出来ない事が多すぎて、潤くんの場合はちょっとした潤くんの当たり障りのないプロフィール記事になってしまっていた。
女装疑惑とかは、一応本人は好きなものの、関係各所からの忖度でやんわり否定。
それでも愛華センパイが上手くまとめたから、読み物としてはよくできていた。
今回もそんな感じになりそうな予感だ。

「うん、これは調べなくちゃね!」

愛華センパイはかなり興奮気味。
こう言うのを知りたい欲求が強すぎると思う。

「まっ、愛華がそう言うならいいんじゃないかな」

霧香センパイもやれやれって感じてそう言うが、霧香センパイの手は既に私の生乳を揉んでいる。

「で、アンリ先生は葛城先生を食ったの?」
「人聞き悪い事言わないでよ、いい友人よ」

そう言いながらも、アンリ先生は少し考えて言う。

「王子と乞食と言うお話があるけど、入れ替わり願望ってあってもおかしくないと思うのよね」
「うんうん、私も霧香と入れ替わって美少女食い放題したい!」
「ヤメロ、オレを汚すんじゃない!」

…汚すも何も、お二人とも普段やってることは同じなんじゃないかなぁと。
そもそも霧香センパイってそんな普段から食いまくってるんだろうか。気になる。

「ヒナちゃん、行こう!」
「えー、まだ楽しめてない」
ブーイングを上げるのは私じゃなくて霧香センパイだ。

「葛城先生はまだいるかなっ?それとも今いるのが妹さんだったり?」

ニヤニヤと笑いながら、愛華センパイと私は職員室に向かったのだ。


基本、公式な活動は新聞部であり、こう言う取材活動の場合、事前にアボを取って始める。
破天荒な愛華センパイでもその辺りはきっちりしていて、今回も職員室に居た葛城先生に取材許可を求めてから、場所を移動して取材開始である。

今回は、初めて4人での活動。
カメラを手に持つのは翼。
ノートを持って取材内容を書き込むのは愛華センパイ。
私は、ボイスレコーダー係。
そして、インタビュアーは潤くん。
2人でやっていた時を考えれば、作業量は圧倒的に減っていて余裕があった。

「葛城先生、お忙しい中ありがとうございます・・・それでは取材を始めさせて頂きます」

やっぱり礼儀正しい潤くん。
愛華センパイが今回潤くんをインタビュアーに抜擢した理由は可愛いかららしいけど・・・
意外と落ち着いていて、全く噛んでいない。
以前のちょっとオドオドしていた潤くんとは大違いだ。

「あら、可愛いインタビュアーさんね・・・よろしくね」

葛城先生は気さくな先生で取材にも即答でOK。
嫌な顔1つせず応じてくれた。

最初はプロフィール的な質問から始めて、少し寄り道。
無論、これも記事の内容に生かされると言うか、もし記事にできない事が多いならこちらをメインにするつもりだ。
そして潤くんのインタビューはスムーズにいき、核心に移る。

「そう言えば、葛城先生には双子の妹さんがいるそうですね」
「あら、よく知ってるわね・・・その通りよ」
「音楽活動されているとか?」
「そこまで調べたんだ・・・まだインディーズだけど動画サイトとかで多少は出回っているものね」

自然に話に乗ってくる葛城先生。

「実は生徒の間では、葛城先生が姉妹で入れ替わり説がまことしやかに囁かれてるのは知ってますか?」
「えーっ、何それ?・・・ちょっと面白ろ過ぎるじゃない!」

大笑いする葛城先生。
あれ?・・・
この反応は只の噂だけなのかな・・・

愛華センパイの方をチラリと見ると、特に表情の変化は無い。
少し判別がつかないのかもしれない。

結局、その話は面白いから飲み会のネタにするねとの言葉で締めくくられて取材は終わった。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す