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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 28

友梨奈センパイによく似た、パッと見もっと若く見える幼妻って感じがする。
私のお母さん同様、苦労を背負って生きてきた人には、あまり見えない。

「ヒナおねえちゃんいらっしゃーい!」
「おおぅ、結衣佳ちゃん、亜希奈ちゃん、お菓子買ってきてあげたぞー」
そしてセンパイそっくりな2人の子供、結衣佳ちゃんと亜希奈ちゃん。
母親2人の苦労を知らないこの子たちは日々スクスク成長中である。

そして何より可愛い。
超可愛い。
満面の笑みでお菓子で喜ぶ2人に本当に癒される。
この笑顔を見たら、センパイ達が産む決断したのも納得だ。

「折角来てくれたんだから、ミコちゃんも呼んで一緒にごはんしましょうよ」
「わ、それは嬉しいです!」

ミコちゃんと言うのは私のお母さんの美琴。
同い年ですっかり仲良くなってミコちゃん、カナちゃんと呼び合っている。
なので私もカナさんと呼んでいるのだ。
カナさんも私のお母さん同様に料理が得意だから、食事にお呼ばれするのは嬉しい。

お母さんの職場は、この近く。
それがお呼ばれしやすい環境になっている。
しかも、その職場のオーナーは愛華センパイのお母さん。
翼の親も会社経営者で、親は知人同士だった事で私のお母さんを紹介してくれたらしい。
因みに翼も私もその事は最近まで知らなかったのだ。

「じゃあ、カナさんお料理手伝います!」
「あら嬉しい、ユリよりヒナちゃんの方が上手だから戦力アップだわ」
「うわ、ママ酷い!」

笑いながらショックを受けたリアクションをする友梨奈センパイ。
妹達の手を繋いでいるからご飯までの間面倒見るつもりなのだろう。
カナさんはそう言ってくれるけど、友梨奈センパイは下手ではない。
殆どお世辞みたいなものだ。

と言う事で、私とカナさんで台所に並ぶ。
カナさんは、お母さんと一緒に台所に並ぶようなどこか安心感がある。
私のお母さんは今でこそ優しく可愛らしいけど、以前はすぐにガミガミ怒っていただけに、元々はかなりしっかりした性格だ。
同じく可愛く小柄でおっぱいダイナマイトだけど、カナさんの方はおっとりしていて
大人し目な感じだ。
カナさんも虐めグループの餌食になったのも、この大人し目で押しの弱い性格だからで、今でも管理人の仕事でややこしい相手は苦手なのも頷ける。
まぁ、ややこしい相手が来てもヤンキーみたいな霧香センパイのお母さんが追い払ってくれるから大丈夫らしい。
霧香センパイのお母さんは現役でも屈指の実力派女子プロレスラーらしく、この近くに道場があるみたいだ。

霧香センパイが武闘派と言われる所以は、そういうところにあるようだ。
もちろん霧香センパイのお母さんが怖いのはその時に限っての話であって、普段は優しく豪快な人だ。

「ヒナちゃん、お醤油とってくれない?」
「あーはい、どーぞ」
「ありがと」

ニコニコと微笑みながら手際よく料理するカナさん。ちょっと友達感覚になっちゃいそうなときもある。
後ろで友梨奈センパイと子供たちの楽しそうな声が聞こえる。

「ほんと、今は幸せね」

やがてうちのお母さんも合流して、食事会が始まる。

テーブルを囲み食事が始まる。
私と友梨奈センパイは子供達の世話。
お母さん達はビールで乾杯。

「んーっ、仕事終わりのビールはいいわね!」
「そうね、美味しいわ」

お母さんとカナさんはビールを飲んでご満悦。
こちらは育てて貰ってる立場なので、こう言う時は楽しませてあげる方だ。

「ヒナちゃんはお世話上手ね・・・いいママになると思うわ」
「そうなれたら嬉しいです」

カナさんが褒めてくれるが、本当に褒め上手な人だ。

「2人のお風呂のお世話もしますよ!」
「ありがとう、それは助かるわ」

実はカナさんと友梨奈センパイは子供達をお風呂に入れる時、一緒に入る事ができない。
子供を入れる時は服を着たまま身体を洗って湯船に入れてやり、風呂から出して子供達を寝かしてから入っている。
その理由は、酷い虐めで犯されていた時に背中に刻み込まれた刺青・・・
見事な和彫りの刺青が背中一面にある。
その為にプールや海、学校の水泳も駄目なのだ。

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