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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 25

翼と一緒に潤くんと愛し愛された、その翌日。

愛華センパイが原稿を仕上げているので、今日は私は用なしかと思ってまっすぐお家に帰ろう、と思った時だ。

「ヒナちゃん一人だ、珍しいね」
「愛華センパイ、今日は真剣モードなんで」
「それも珍しいね」

愛華センパイの親友3人組の一人、瀬田友梨奈センパイ。
小柄でツインテールで、愛華センパイ曰く「ヒナちゃんに一番近い」というお方。
確かに、センパイではあるが親近感を抱く。

でもこの友梨奈センパイ、私よりも壮絶な人生を送ってきた方である。

友梨奈センパイはここから相当離れた地方の出身らしい。
中学時代に酷いイジメにあい何度も自殺を考えたことがあったらしい。
その内容は愛華センパイから聞いたが、想像を絶するものだった。

愛華センパイがなぜか持っていた、友梨奈センパイの中学時代の写真は、ものすごく哀愁漂うものだった。
校外学習の時らしい集合写真で、みんな笑顔で写る中友梨奈センパイ一人だけ瞳に光がない、生気を失った表情で立っていたのだ。
この一枚だけで、友梨奈センパイの身に何が起こっていたかが容易に想像できたものだ。

友梨奈センパイは中学3年の時、愛華センパイのいる中学に転校してきた。
その時の友梨奈センパイのオーラは、愛華センパイですら最初は一歩引いてしまうほどだったそうだ。

それでもやっぱり愛華センパイは愛華センパイ。
友梨奈センパイに積極的に絡んでいった。
愛華センパイの幼馴染でもある霧香センパイによると、ウザいぐらい絡んでたと言うぐらいだったようで、勿論容易に想像できた。
逆に当時の友梨奈センパイは愛華センパイの太陽のようなオーラに嫉妬心しかなく・・・
闇のオーラに飲み込んでやろうとしてみたらしい。

まあ、結果は友梨奈センパイが愛華センパイに感化されて闇のオーラが消え去ってしまう事になった訳だ。
やはり愛華センパイ恐るべしと言った所だ。

「そう言えば倉本くんを迎えに来た女子ってヒナちゃんのお友達じゃなかったかしら?」
「ええ、翼は倉本センパイの買い物の付き合いです」

これは昨日翼と潤くんが決めた事で、服を見繕って貰うらしい。
センスに定評の無い私と違って、翼のセンスはそれを仕事にできるんじゃないかって思うレベル。
付いて行っても何の役にも立てないのだ。

「そうだ、ヒナちゃん暇ならちょっと付き合ってくれない?」

「ん??まあ、いいですけど」
「ふふ、じゃあ決まりね」

今の友梨奈センパイの瞳はキラキラと輝いている。
まるで昔の話が全て嘘みたいに。
まあ、霧香センパイに言わせれば、友梨奈センパイも愛華センパイに堕とされたみたいだからねぇ…

校門を出たところで、友梨奈センパイがキュッと私の手を握ってきた。
ビックリしたけど、私もそれを握り返す。
今のセンパイと私は、格好も相まって双子姉妹のようにも見えるかもしれない。

駅の方まで歩いて、やってきたのはゲーセン。
「友梨奈センパイとゲーセンって、なんか意外ですね」
「かもね。でも、昔から、ココが私のストレス発散の場所。あの頃は、それすら奴らに壊されたけどね…」

その内容は以前聞いた。
友梨奈センパイ行きつけのゲームセンターのトイレで、虐めグループのゲーム代の為に身体を売らされたいと言う話だ。
勿論店員や店長もグルで、友梨奈センパイを犯していたみたいだ。
今でこそ美少女四天王のロリ巨乳と呼ばれる可愛らしい友梨奈センパイだけど、その当時は太っていて、それも格好の虐め材料にされていたらしい。
暴力暴言から性的なものに変わっていった虐めは更にエスカレートし、友梨奈センパイのお母さんも巻き込んでゲームセンターで母娘で身体を売らされた。
それもこれも友梨奈センパイのお父さんが虐めグループのリーダーの親の会社の社員で、逆らうと職を失うと言う上下関係があったかららしい。

結局、友梨奈センパイとお母さんは誰とも分からない子を妊娠。
あの絶望に満ちた写真はその頃のものらしい。
そして妊娠発覚してお腹が大きくなる頃に、実はお父さんが自分の出世の為に友梨奈センパイとお母さんを生贄にしていた事が発覚。

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