PiPi's World 投稿小説

学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 136
 138
の最後へ

学園ご意見所X 138

これでまた1点差だから油断はできない。

しかしその後は小松台も盟成もチャンスは作れず一進一退。
リードしている小松台も時間稼ぎをするつもりは一切ないように見える。

迎えた後半40分過ぎ。
ロングボールから松嶋先輩が攻め込もうとしたところで弘前さんが止めに行って衝突。
弘前さんにはイエローカードが出た。
松嶋先輩は怪我でもしてしまったのか起き上がれない。

私達は軽く悲鳴。
暫く起きれなかった松嶋先輩だけど、味方に起こして貰い、苦しいながらも笑顔を見せる。
やっぱりこう言う時もイケメンはイケメンなのだとちょっと感心した。

そんな動揺からか、試合再開直後に小松台のパスを盟成がインターセプトしてカウンター。
盟成フォワードが走り込んでのシュートがネットを揺らす。
これで同点・・・
そして残り時間はアディショナルタイムを含めて五分程となったのだ。


この状況で松嶋先輩は片足を引きずっている。
緒方くんやラモ先輩はかなりバテて動きが鈍っている。
田辺くんのパスも読まれてきたのか中々通らない。
逆に盟成は徐々にプレッシャーをかけて、小松台が守勢に回る事が増えてきていた。

そんな中でアディショナルタイムに突入。
押し込まれたゴール前で小松台ディフェンダーが大きくボールをクリア。
センターラインまで飛んだボールの元には・・・
松嶋先輩、そして盟成の長身ディフェンダー弘前さんがいた。

またかっ?!
そう思ったけど、トラップした松嶋先輩が反転した勢いで弘前さんを抜き去る。

先程の怪我が嘘みたいに猛然とドリブルしていく松嶋先輩。
盟成ディフェンダー陣は前線に出ていたせいで追いかけるのに精一杯。
ペナルティエリアで1対1。

松嶋先輩が蹴り込んだボールはゴール右隅に突き刺さる。

思わず翼とトッコちゃんと3人で抱き合って喜んだ。
直後に試合終了を告げるホイッスルが鳴る。

3対2で小松台の勝利。

激しく戦っていた両チームがお互いを称え合う。
やっぱりスポーツはこうだからいいのだ。

そして私達はと言うと大騒ぎ。
特に愛華センパイのはしゃぎっぷりが凄い。

「やったぁーぁっ!!・・・これで梓は松嶋くんのモノだわーっ!!」

はしゃぐ愛華センパイに対して、梓先輩はほぼ無表情。
いや、ドン引きした表情していた。

「早速・・・松嶋くんと梓を部屋に押し込んでぇ・・・どうか孕ませて下さいって懇願するまでハメ倒して貰うのよっ!!・・・ぐへへへっ」

思わずヨダレまで垂らしている愛華センパイに、梓先輩は小声で『うわー・・・引くわ・・・ドン引きだわー・・・』と呟いている。
まあだけど、これで年貢の納め時なのだろう。

そうこうしていると、試合を終えた小松台の選手達がピッチから出てくる。
チームメイトの肩を借りて少し足を引きずっている松嶋先輩も笑顔でこちらに親指を立てる。
そして緒方くんや田辺くんも笑顔でこちらに手を振ってきていた。
そう言えば、2人も勝ったら(性的な)ご褒美が欲しいって言ってたよなぁと思い出した。

そんなことを思い出していると翼と視線が合う。
考えてたことはどうやら同じだったようで

「一肌脱ぎますかヒナさんや」
「彼らが満足してくれるならやりましょうか」
「ふふふふ」
「はははは」

お前らも同類だよとトッコちゃんには突っ込まれるのだった。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す