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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 136

私も自然と笑みがこぼれてしまう。
松嶋先輩もそうだが、緒方くんや田辺くんもカッコいい。

「ああ、緒方くんや田辺くんもカッコいいものね」
「そのカッコいい2人にヒナったらお姫様扱いされてるんですよ」
「流石は私のヒナちゃんよね!」

ニヤニヤしてしまったのを愛華センパイに見られてそんな突っ込みを入れられる。
その上、翼もニヤニヤしながらそんな事をバラして2人でキャアキャア言っている。

「私だってヒナをお姫様扱いしたい」
「それは駄目、私がトッコちゃんをお姫様扱いするから」

その横でボソリと言ったトッコちゃんにそう返すと、トッコちゃんの顔が赤くなる。
ふふ、可愛い奴め。

そして試合の方は盟成ボールで再開。
得点を入れられても盟成にそこまで動揺は見えない。
流石は強豪校と言った所だ。

「盟成も交代要員を準備してるようだね」

そうトッコちゃんが言ったので見てみると、体格のいい選手2人が準備運動をしている。

「攻撃の選手?大きな選手よね」
「あの子達はディフェンスの選手よ」

頭の上にハテナが沢山浮かぶ。
リードされている盟成は攻撃しないといけないと思うのだけど・・・

そんな疑問が浮かぶ私。
すると今度は小松台陣内で選手がもつれ合って笛が鳴る。
今度は盟成ボールのフリーキックになった。
すると盟成ベンチからさっきの大きな選手2人が交代で入ってくる。

「こちらの切り札が田辺くんなら、あっちの切り札があの2人よ」
「守りの選手なのに切り札ですか?」
「田辺くんの武器が華麗なパスなら、彼らの武器は高さと強さなのよ」

よく分からないが入った2人の選手は他の選手と混ざっても明らかに大きい。
190cmぐらいありそうだ。
背番号12番が笹野さんと言う二年生。
背番号13番が弘前さんと言う同じく二年生だ。

フリーキックを蹴るのは、猿橋さんだった。
ゆっくりした助走からフワッと浮いた球がゴール方向に向かって行く。
両チームの選手がその落下地点に向かって走り・・・
頭一つ以上突き出た弘前さんが頭で合わす。

凄い勢いでゴールに向かっていくボール。
寸前で小松台のキーパーが弾いてラインを割る。

「ふう、助かった!」
「まだよ、次はコーナーキックだから」

小松台のゴールに両チームの選手が集まる。
後半も残り10分を切っている。
盟成もゴールキーパー以外の選手はみんな上がってきている感じだ。

「全然違うな」
「2人だけ明らかに高いよね」
選手が密集すると先程入った盟成の2人がひときわ大きく見える。

「セットプレーでは高さのある選手は有利。高いボールに頭で合わせてくるのに注意が必要ね」
愛華センパイが言う。

「ディフェンスが定評の盟成だけど、攻撃の特徴はこのセットプレイの強さだわ」

愛華センパイの言葉をフォローするように翼もそう言う。
2人の言葉に私はハラハラしながら成り行きを見守る。

猿橋さんが蹴ったコーナーキック。
また高いボールに小松台の選手も必死で食らいつくが、やはり高さが足りない。
今度はもう1人の長身選手、笹野さんが頭で合わせた。
ゴールの隅を狙ったボールだけど、小松台ディフェンダーが必死のクリア。
だが、またコーナーキックだった。

「こうやってパワープレイで徐々に追い込んでいくのが盟成の攻撃ね」
「これ凄く心臓に悪いですね・・・」

クリアしてもどんどん追い込まれている感がある。
そんな中、小松台が選手の交代。
同時に2人投入だが、どちらも小柄な選手。
何処と交代するのかと思えば、2人はディフェンダーと交代したのだ。

「小松台はシステム変更するみたいね」
「そうね、言うなればプランBかしら」

トッコちゃんと翼がそう言うが、私はちんぷんかんぷん。
高い盟成の2人に小柄な選手でどう対抗するんだろうか・・・

さっきとは反対側からのコーナーキック。
再び猿橋さんがボールを置いてゴール前へ…

「ちょっと軌道が低いね」
「こっちからだと精度は低くなるわね」

弘前さんが密集した中から突破しようとするが、それよりも先に小松台のゴールキーパー、矢坂先輩が胸を張って食い止めた。
「おおっ矢坂くん偉い!」
「ここからですね!」

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