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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 132

ああ、成る程。
アンリ先生の抜けた穴なのだろう。
愛華センパイがいるんだから、多分桜花グループのコネあっての事なのだと理解した。

「ナナさん・・・いえ、ナナ先生の担当教科は何なのですか?」
「私は数学よ」
「流石は銭ゲバね」
「銭ゲバは余計よ!・・・そんなんだからおっぱい膨らまないのよ」
「それこそ余計だっ!」

ナナ先生とこころ先生の掛け合いが息が合いすぎて面白い。
凄く仲良しなのが分かる。

「流石はイブニングビジネスニュースのメインキャスターですね」
「まあ、いい番組だったけど残念だったわ」

そんな固いニュース番組は多分女子高生は見ないと思うのだが、知ってるのは流石愛華センパイだと思う。

「私の方はそれなりに対処してたけど嫌だったわ・・・でも聖來の方は後輩庇ってたから・・・」

聖來さんは夕方の主力報道番組のメインキャスターだったけどプロデューサーがナナ先生の番組と同じな上に、凄まじいセクハラパワハラ体質だったみたいだ。
更に聖來さんの番組の方のコメンテーターに本社の重鎮がいたのだけど、その人が更に輪をかけてセクハラしてたらしい。

そんな大物に対して誰も咎めたり注意することもできないでやりたい放題され、ナナさんともうひとりの同期は我慢が出来ず退社。
聖來さんが必死で庇っていた後輩さんもついに心折れてしまい休養、さらに歳の近い2人の男性アナもパワハラ被害でひとりは退職もうひとりは秋の改編で異動と散々。

「なんか酷いですね…天罰が下るとかないんですかね?」
「まあ、時間の問題じゃないかな?」

こころ先生がナナ先生を慰めるようにそう言うが、愛華センパイが肩を竦める仕草からしてそう言うのも難しいのかもしれない。
理不尽だけど、世の中全てが勧善懲悪とはいかないのだ。

地下アイドル時代の遥先生やAV落ちした葛城先生の所のように、一定数の酷い扱いでもその業界にしがみつく人達がいる。
ナナ先生達が去るのに合わせて、何人もの新しい人達がその穴を埋めているが、その人達も同じような境遇の筈だが、それでも華やかな業界にしがみつきたいんだろうと思う。

「まっ、私は負けた訳だけど、それでいいって思ってるわ」

ナナ先生の方はアッサリしたものである。
こうやって違う業界での再スタートも納得しての事みたいだ。

「聖來もこれを契機に本格的に花嫁修行するわって言ってたし、悪い事ばかりでもないわ」
「まぁ、それならいいんだけどねぇ」

あっけらかんとしたナナ先生に対して遥先生やこころ先生は気遣うような感じだった。
まあでも、そんなポジティブなナナ先生はかなり好感が持てた。


そんなナナ先生は次の日から早速教壇に立つことに。
ついこの間までテレビに出ていたような有名人がいきなり自分たちを教えることになって教室内は騒然となった。
飾らない性格で生徒とも友達感覚で接するナナ先生はすぐに校内の人気者になるのだった。

それから少し経ったある週末。
私たちは郊外のグランドにやって来た。愛華センパイからの召集があったからで、これからサッカー部の試合が行われる。
「梓と松嶋くんの未来を決める重要な試合なのよ!」
「なるほどー」
息巻く愛華センパイ。そう言ってる反面梓センパイの姿はどこにもない。

「まさか、梓センパイって・・・他の男の所とか・・・」
「流石ヒナちゃんね、梓の行動パターンが読めるなんて!」

やっぱりそうなのかって乾いた笑いが出てしまう。
流石ビッチの鑑の梓センパイだ。

「松嶋先輩と梓センパイって毎日ヤリまくってると聞きましたが?」
「その通りよ・・・身も心も松嶋くんにオトされてるのに、梓って素直じゃないんだから」

素直じゃないから他の男とセックスするんですか・・・
うむむ、ビッチ恐るべし。

「とは言え、この試合に勝ったらアンタのモノになるって宣言はしたらしいからね」
「ああ、ついにですか・・・それで勝機は?」
「強敵ね」

この試合はいわゆる市内交流戦と言うもので定期的に開催されているみたい。
小松台は公立の雄と呼ばれるスポーツ強豪校でもあるけど、周囲には強豪私学も多かったりする。
特に今日の相手、盟成学園は全国レベルの強豪校であり、同じ市内の小松台最大の強敵とも言える所だ。
なので愛華センパイの言う強敵と言うのは私にも分かる。

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