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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 14

以前の一戸建てに比べたら古くて狭いけど、もうここはいとしの我が家だ。
そして、ここでの生活が安定してきたのは、それもこれも彼女達のお陰だ。
私は彼女達に向き直り微笑む。

「いつもありがとうね!」

何言ってんだと言う顔の3人。
でも、この3人と親友になってなければ、今の私は無い。

そもそも、うちの両親が離婚に至ったのは・・・
お母さんもイケメン先生に抱かれていたからだ。
父の帰宅が遅いか帰宅せずと言う事が多かったから、先生と私達は家で相手してもらうようにいつしかなっていった。
因みに母親まで手を出されたのは私達だけだったようだ。

そして、イケメン先生が去った後にそれがバレて・・・
つまり、私とお母さんは父から捨てられ放り出される事となった訳だ。
それ自体は仕方ないと思う。
私達を見る父の目は汚いものを見るようだったし、私達もイケメン先生を悪く言う父を受け付けれ無かった。
でも、悪いのは私達・・・
イケメン先生の分も合わせて莫大な慰謝料を背負って放り出されても、それは当然だと受け止めるしか無かった。

たけど、住む所も仕事も無し。
しかも莫大な借金持ち。
お母さんも私も身体を売って稼ぐ事を覚悟もした。
その当時はそれすらイケメン先生に愛された証拠と、どこか喜んで受け入れようてきな雰囲気が私達にはあった。

そんな風に私達が放り出されると決まった次の日、学校すらも身が入らない私に声をかけてきたのは長身の美少女。
ちょっとツラ貸せや的な言い方で連れて行かれた時は、理由は分からないもののシメられると真っ青になった覚えがある。
だけど、連れて行かれた先に待っていたのは、正統派美少女と真面目な委員長タイプの子。
その正統派美少女に私はギュッと抱きしめられて言われた。
「私達は同士だよ」と・・・

それが翼、さっちゃん、はーさんとの出会い。
彼女達は同じくイケメン先生に愛されたと語り、どん底の私に手を差し伸べてくれたのだ。
住む所は、はーさんの親が持っている物件を格安で借りる事ができ、学校生活に必要なものはさっちゃんが部活の繋がりで確保してくれた。

そして仕事は、翼の親のコネで何とかなり、私達は借金を返しながらも生活できるようになった。
それだけしてくれても、彼女達は見返りを求めなかった。
ただ友達になってくれたらいいと・・・
マジ泣いた。
マジで大泣きした。
ただ、翼によると小学生の頃の遠足で男子にイタズラで毛虫を付けられて大泣きした翼を、違うクラスの私達が男子に飛び蹴りかました上に虫まで取った事があったらしい。
確かにあの頃はおっぱい膨らんでないから身軽だったし、虫はそもそも平気だ。
肝心の私はその事を忘れていたけど、翼はずっと覚えていたらしい。
ただ同じクラスになった事が無いから接点が無くここまで来たみたいだ。

こうしてとりあえず生活できるようになり、こうやってたまのカラオケ程度なら行けるようにはなった。
それだけに彼女達には感謝してもしきれない。

自分が救われたからと、運が良かったと増長するつもりはない。
馴れ合いのために群れているわけでもない。学園諜報部に身を置いているのも、自分なりの正義がある。
慣習や同調圧力だからと理不尽に甘んじたり、心ならずも不正や犯罪を見逃している人々を救えると信じているからだ。
声なき声に耳を傾けることでいじめやレイプも防げると信じている。行動することでのみ、声を出した人の勇気に報いることができる。
もちろん、一切妥協しない非情さも身に付けなくてはならない。
たとえスポーツ部のエースやレギュラーだったり、結婚間近の教師であっても例外はない。むしろ、他人を不幸にして自分だけ栄達を望む外道に慈悲はない。
力を持たないばかりに尊厳や命まで奪われるような学校にしないための学園諜報部と信じている。
そんな真面目な部分がありながらも、結局私は可愛がって貰ってるからと言うのが大きい。
女であると言う部分は、結局の所重要だったりする訳なのだ。


私は、翼達と別れてアパートに入る。
このアパートは古く狭いが、住人は女ばかりなので安心はできる。
そんなアパートの一室、私の家に入る。
お帰りなさいとお母さんの声。
今日は遊んできたから私の方が帰りが遅くなった。

狭い家だから、玄関入って即台所と言う造り。
お母さんはご飯の準備を終えているようだ。
私の母親だけあって、かなり小柄で童顔。
しかしおっぱいはダイナマイトと、どう見ても似た者親子って感じ。

「ただいまー・・・先お風呂でいい?」
「いいわよ、お母さんも入っちゃおうかしら」

お母さんとは結構一緒に入るし、割とそれは好きだ。
まぁ、私がお母さん自体を大好きだと言うのがある。
元々は仲の良い親子かと言われたらそうとも言えなかった。
お母さんが口うるさくて私が反発する構図で、小学校高学年くらいから喧嘩ばかりしてた気がする。

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