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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 121

因みに愛華センパイからの謎ルールで、合宿期間の格好はビキニか全裸と言われている。
勿論友梨奈センパイみたいに事情があって上着必須の子もいるけど、一応みんなそれを律儀に守っている。
守っていると言うか、替えのも含めて愛華センパイが『合宿用ユニホームよ』と言いながら全員分の水着を用意したのが金持ちはスゲエと思ってしまった。
そんな事もあってか、女子からは誰も反対意見は出ていないし、男子からも大歓迎なんだろう。

「いや一応私は反対だったんだけどね」
「大丈夫、可愛いですよこころ先生」

こころ先生の反対は気持ちはわかる。
でもピンクのビキニのこころ先生はマジ天使なのだ。
うん、可愛いし問題無いと思うけど、女心は複雑なのである。

「私達だけ男無しってどう言う事!」
「それは相手作らない遥先生サイドに問題が」

こっちは大人セクシーな遥先生。
黒のビキニが良く似合う。

「ふふ、相手がいようがいまいが楽しめますよ」
「うう、麗さんはなぜそんな余裕の笑み」

白のビキニの桜庭先生。正直美しすぎて眩しい。

「船を出しますので、その上で一緒に一杯どうです?」
「うーん、ここは飲むしかないよね?」
「まあね」
遥先生はともかく、こころ先生もこの見た目でかなりの酒豪。

というわけでクルーザーでちょっと沖まで出てみる。
各自のんびり、しっぽり。
霧香センパイはこの場に及んでも筋トレとかストイック過ぎる。
私はのんびりひとりで釣りを楽しんでいる伊瀬ちゃんの隣で観察中。

伊瀬真奈美ちゃん。
ノナちゃん、唯ちゃんと幼馴染で大の仲良し。
確かに3人でよく行動してるみたいだし、側から見ても仲の良いのが分かる。
その中で唯ちゃんもノナちゃんのパートナーの裕也さんが家庭教師をしていたみたいで、こちらも裕也さんと家族ぐるみの付き合い・・・
つまり、唯ちゃんのお母さんとお姉さんも裕也さんの女と言う事だ。
で、伊瀬ちゃんもそうかなと思ったら、彼女はフリーらしい。

「ヒナちゃんに聞きたいんだけど」
「なにかな?」

割と魔法のように次々と釣り上げていくのを感心しながら見ていた私に伊瀬ちゃんがそう言ってくる。

「エッチするのって楽しい?」
「うん、楽しいし気持ち良いけど相手によるんじゃないかな?」

相手によるのかぁと伊瀬ちゃんが呟く。
何となく彼女が男の人といい出会いをしてないような気がしていた。
と言うか、伊瀬ちゃんが発しているのは救難信号のような気もしていた。

「言える事なら全部聞くし、言えない事なら無理しなくていいよ」

「うん、多分ヒナちゃんなら大丈夫だと思うんだけど・・・何て言うか男の子とエッチしても楽しくないと言うか、しっくり来ないのよ」
「もしかして女の子の方?」
「でも、今までの恋愛対象は男の子だったし、裕也さんに抱いて貰った事もあったんだけどしっくり来なかったのよね」

一体なんなんだろう・・・
多分、唯ちゃんやノナちゃんもそれを知ってるんだと思うけど、私にはさっぱり分からない。
でも私を信頼して話してくれたんだから気持ちには応えたい。

「こころ先生に聞いてみるのは?」
「こころ先生、パートナーがいないみたいだから聞くのどうかなと思って」

あー、それは分かる。
これは、こころ先生が思い切りショック受ける相談だよなぁなんて思ってしまった。

「相性ってあるから、潤くんとしてみる?」
「いいの?」
「伊瀬ちゃんがいいなら問題無いよ」

潤くんは私だけの存在ってわけでもない。みんなで愛して愛されてこその宝物だって思うから相性が良ければどんどん関係を持ってもらっても構わない。

クルーザーの中の一室がベッドルームになっている。そこに潤くんがいるはずだ。
伊瀬ちゃんが釣った魚を桜庭先生に見せると「夕食で捌いてみんなでいただきましょう」と笑顔で言う。ちょっと楽しみだ。

ベッドルームの扉をノックする。

「潤くん、大丈夫?」
「僕は全然」

扉を開ける。ベッドに座る潤くんは素肌にガウン。そしてトッコちゃんとりっちゃんがぐったり…いやぐっすりなのか?ベッドに突っ伏していた。

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