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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 115

あれを打てる霧香センパイが規格外なだけで、普通の女子なら遥先生の反応なんだなと改めて思った。

「もぉーっ!やればいいんでしょ!」

半分キレ気味に遥先生が構える。

「バット更に短く持ったから、なんだかんだ言ってやる気あるみたいね」
「そうなんですか?」
「うん、短く持った方が当てやすくなるから」

そんな話を愛華センパイとしていると、次いくぞと飯島先輩。
またゆったりした動作から球が放たれる。

「ふえっ?!」

反応すらできなかった遥先生。
そして球速は・・・

「152キロっ?!」

ミットにぶち当たる音だけでちびりそうになるぐらいの迫力。
ちょっと遥先生が可愛そうになってきた。

「じゃ、最後行くぜ」

再び投球動作。
遥先生はもっと早く振るもっと早く振るとか唱えているが・・・

更に音がズシンと来る。
遥先生、反応どころかヘナヘナと腰抜かしている。

「159キロ・・・」
「いいねぇ、いいねぇ」

遥先生は顔面蒼白、翼やノナちゃんもやべえよコレ的な顔の中、愛華センパイだけが笑う。

「剛の自己最速が出たな」
「このために特訓した甲斐があったぜ」

なんか飯島先輩、甲子園に行くより霧香センパイをおとすことの方に目標が行ってる気もしますが。

「江越に認めてもらうことが俺の夢への第一歩だからな!」

めっちゃいい笑顔だ、飯島先輩。
しかしそんなんでいいのか。

遥先生はノナちゃんに抱き着いて怖かったよぉおおと泣きついている。お疲れ様です。

まだこれで変化球を投げていない飯島先輩。
これは期待できるんじゃないかと個人的には思う。

「これなら霧香センパイと言えど難しいのでは?」
「霧香、バッティングセンターで150キロ余裕で打ってたんだよね・・・」

やはり霧香センパイは人外の模様。
これはどうなるのやら・・・

そして午後からいよいよ対戦。
霧香センパイには陸上部を中心に女の子ばかりの応援団。
まぁ、これは予想できた。

そして野球部側には、愛華センパイ、梓センパイ、友梨菜センパイと四天王の3人がこちら側。

「ふふふ・・・飯島くんには是非霧香を負かして貰った上でバイソンズにドラフト指名されて欲しいわね!」

思いっきり欲望垂れ流しの梓センパイ。
隣の友梨菜センパイ、かなりドン引きしてるし。

「対戦の肩慣らし的に一年生の玉川くんが霧香センパイに挑むみたいです」
「うん、前座にヤラれる霧香も見たいね!」

この玉川くんは強豪校の推薦を蹴って小松台に来た子。
それだけに才能は充分で、いい速球持ってるみたい。

140キロ中盤の速球と大きなカーブが持ち味の選手で、中学生の時には全国大会出場経験もあるみたい。
マウンドでの顔つきも女なんかに打たれるかよと言った感じでなかなか不敵。
でも嫌いな感じではない。

「えっと・・・」
「アタシ達もこの格好・・・」
「いいじゃん、似合ってるわよ」

私の横で恥ずかしそうにチアコスしてるのはトッコちゃんとりっちゃん。
ついでだし彼女達も呼んだと言うか、結構女らしくなってきた2人だから、アスリート的なチアガールっぽく見えてる。

と言う事でこちら側。
四天王のうち3人を中心に、私と翼。
ノナちゃん、トッコちゃん、りっちゃんの3人に玉川くんと仲が良いらしいクロちゃん。
それに遥先生と料理研の皆さん。
後は潤くんや三笠くんだけでなく、運動部の男子がこちら側に少し。
因みに格闘系運動部の男子が多いのは、実はみんな霧香センパイに負けた事があるメンバーだかららしい。

「アイツ、女とは思えないくらい腕っぷし強いもんな」
「ホントは男だって割り切ってるんだ」

柔道部の増田先輩と相撲部の石沢先輩がそんなことを言い合う。2人とも霧香センパイに負けた当人であり、それでいて全国大会上位クラスの実力を持つお方でもある。

「江越さんは1年の彼じゃ相手にならないだろうね」
潤くんも言う。

霧香センパイが打席に立つ。
なんと言うか、風格がある。自分と同じ女の子じゃないような、メジャーリーグの強打者のような風格。

玉川くんが1球目を投じる。
霧香センパイが踏み込んだ瞬間に手元で大きく変化した。霧香センパイはバットを出そうとして寸前で止める。

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