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学園ご意見所X
官能リレー小説 - 学園物

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学園ご意見所X 11

それだけじゃなく、私達自身もそれぞれが男子との健全なお付き合いを目指したが・・・
それは結局、今現在全員が叶えられていない。
イケメン先生に対しては吹っ切れたものの、それぞれの事情と何より4人で遊ぶのが楽しすぎてカレシ探しを怠ってしまってるのもある。
更に次こそはセフレでなくカレシと言う思いで、かなりえり好みしてるのも多分に原因だと思う。

後、さっちゃんとはーさんの2人は女子校なので男子との出会いが全くなくて、カレシ探しも壊滅的だとか。
かく言う私達も共学だけど、腫れ物扱いの私はカレシどころの話ではない。

「てか、翼は男子といい出会いとか無いの?」
「駄目ね、ウチのクラスは・・・ヒナのクラスの男子もそうだけど、童貞しかいないからねぇ」

ため息混じりの翼が肩をすくめる。
童貞男子は別に悪い訳じゃないけど、高校生にもなって童貞だと色々女子に夢見過ぎな傾向がある気がする。
更に私のクラスに至っては処女も大半で、私が遠巻きにされるのもその辺りが原因じゃないかと以前翼が言ってた気がする。

この学校はどうも校風的に童貞が多い気がするし、処女率も結構高めだ。
学校選ぶ時にそこまで考慮しなかったが、実際に入学してみてレイプの件が無くてもどこか浮いていた気もしないでもない。
むしろ愛華センパイ達みたいなスクールカースト最上位の男女が遊んでる風で、その癖に流石に上位だけあって遊んでる雰囲気を見せないのが流石と言うべきか・・・

でもだからと言って、これがヤリチン比率が多いとセフレとしての付き合いしか求められないだろう。
気持ちいいのは好きだが、自堕落な快楽生活をしたいとは余り思わない。

「翼のルックスならお誘いとかあると思うんだけどなぁ」
「残念ながら・・・ウチのクラスの人気は比江島さんがトップだし、私は何かヤリ◯ン的なイメージ持たれてるからね」

それは意外だ。
翼は中学時代は清純系のイメージを持たれる事が多かったからだ。

「まあ、ヒナのような遠巻きではないけど、男子の恋愛対象からは離れた存在みたいよ」
「それは知らなんだ・・・私なんて、翼を嫁にしたいぐらいなのに」

翼はホントによくできた子だ。
中3から今に至る1年ちょっとの間、何度翼に助けられてきたことか。

「ヒナがそう思ってくれるのが一番うれしいー」
「えへへへー、もっとナデナデしてー」
小さい子供をあやすみたいに私の頭をナデナデする翼。
今は恋愛より友情と割り切って考えるのも全然悪くない。

電車に乗ってお家の最寄り駅に到着。
今日は中学時代の仲間4人集まって駅前のカラオケ店へ。こういう日がもっとあったっていいよね。

「さっちゃーん、はーさーん」
久しぶりに会う親友2人は改札の向こうで待っていた。

入学した頃は方向が一緒だから行き帰りを合わせていたけど、ここ1ヶ月は互いに行事とかがあって会うのは一月ぶりになる。
中学時代はほぼ毎日会っていたから、一月でも久しぶり感が凄い。

でも、2人共相変わらずだ。
さっちゃんは女の子としてはかなり長身で、すらっとした美人。
剣道やってるだけあって、引き締まった身体と凛とした雰囲気で、よくカッコいいと言われたりする。
はーさんも相変わらず優等生っぽい眼鏡少女。
背丈は平均的であるが、さっちゃんと対照的に女の子らしいむっちり体型。
どちらも変わってなくて、なんだか安心してしまう。

そして一見、性的な事に興味なさそうな雰囲気の2人だが、イケメン先生に開発されてきただけに、相当エッチだ。
翼によると、イケメン先生が転任した直後は私含めて3人共、結構不安定で、街でナンパされるとほいほい着いて行ってセックスしてしまう危うさがあったみたい。
私達にはそんな自覚は無かったが、あの夏の旅行の時がまさにそうだった訳だから、翼の言う通りだったんだろう。

「ヒナは相変わらず可愛いなぁ」
さっちゃんが飛び込もうとする私を制して頭をナデナデしてくる。
可愛いもの好きのさっちゃんにとっては私も愛玩動物のようなものみたいで、これは中学の頃から変わらない。

「やっぱ4人でいると一番落ち着くんだな」
「そうだね」
翼とはーさんがそんな会話を交わす。

普段はごくごく普通の仲良し女子の集まりだが、あの夏はナンパされて大いに乱れた。何が凄いかって、ナンパされた年下の私たちの方が求めまくって、ナンパしてきた大学生の一部は最後はギブアップしてたほどなんだから。

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