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NTR危険予知能力
官能リレー小説 - 学園物

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NTR危険予知能力 91

とは言っても、僕の願いはストレートに『僕の大事な人が寝取られませんように』と言うものだ。
予知夢のようなものを見るようになって、その恐怖感に振り回されているような気もしていたからだ。

「そっかぁ・・・ボクのお願いは言えるよ」
「じゃあ、聞かない!」
「ぶーっ、聞かないならあえて言うけどっ、レンちゃんがもっと可愛い女の子になれるようにお願いしたよ!」

そんな事だろうと思った。
ユウキのニヤニヤ顔からしてロクなものじゃないと思っていたけど、やはりと言った感じだ。

「僕は女の子じゃないし」
「でも女の子してないとルナちゃんに嫌われちゃうよ?」
「・・・」

そうなのだ。
反論できないのがアレだが、みんな僕に男の子らしさなんて求めていないが、ルナは特にそうだ。
男の子らしさを求めていないと言うより、僕が男の子だと言う事すら否定している感がある。
その感じは、よく考えたら実母と似ているかもしれない。

『可愛く生んだのに、とんだ出来損ないね』

離婚して去る母が最後に僕に言った言葉だった。

そうでなくても僕に無関心そのものだった母。
相当女の子が欲しかったのに生まれたのは僕。
何で女の子に生まれなかったとか出来損ないやら色々言われて可愛がられた記憶なんてない。
そんな母と比べたらルナは男の子全否定でも愛してくれているからいい。

「ユリは何をお願いしたの?」

そんな中で姉のような存在になってくれたユリさん。
僕にとっては今も昔も彼女達が家族と呼べる存在だ。

「安産祈願・・・それと、もっと見せ方が上手くなりたいからそれも」

安産祈願は何となく分かる。
マリさん達は多分それをお願いしに来た感がある。

「お仕事嫌じゃない?」
「むしろ楽しいわ・・・こんな世界があるなんて知らなかったもの」

ユリさんはすっかりストリップの世界にハマってる気がする。
卒業後の進路は進学せずストリップを続けるみたいだけど、楽しんでやってる感じが見ていても分かるぐらいだ。

ユリさんは出産したらすぐにでも劇場に復帰したい気持ちが強いだろう。その時は僕とユウキが親代わりになれば良い。マリさん、エリさん、それにエミちゃんの子供も同じ。

「マリさんは?」
「この歳で子供を産むのだから、まずは無事に、ね。それとみんなの幸せかな」

お腹を嬉しそうに撫でながら言うマリさん。
着物の上からでも何となく妊婦だと分かる体型になってきたマリさんとユリさん。
出産予定日は4月半ばぐらいだからユリさんに至っては学校でバレないかが少しヒヤヒヤする。
本人はバレてもいいやぐらいの気分のようだが、マリさんによると何とかごまかせると自信ありげだ。

「まあ、その手でエリも卒業まで妊娠ごまかせたしね」
「懐かしい話だわ」

同じく学生中に妊娠経験のあるエリさんが微笑みながら言う。
彼女も大きなお腹で卒業したがバレなかったみたいだ。

「ママは何をお願いしたの?」
「レンくんが私の子供でいてくれますようにって」

すっかりエリさんとの関係はママと子供だ。
もうその事に何の違和感も無い。

最初に会った時の冷たい態度がまるで信じられないくらいエリさんは柔らかで優しい人になった。
お腹に僕との愛の結晶を築いたことで、その優しさに拍車がかかった。

「僕はずっとママの子供さ」
「嬉しいわ」

そんな僕とエリさんを見て、妬いちゃうわ、とはマリさんの言葉。

「エミちゃんは?」
「うーん、もっとお兄ちゃんといっぱい、したい、かな」
「エミちゃんは何人子供を作る気なんだい」

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