NTR危険予知能力 89
誘われるままにその胸に飛び込んで吸い付く僕。
すると口の中にミルクが広がっていく。
「ふふ、さっき初めて出たんですよ」
エミちゃんの微笑みは既にママになっている顔だ。
その身体の方もママになる準備をしていってると言う事なんだろう。
「赤ちゃんできても、僕を一番に可愛がってね」
「当たり前です。エミはお兄ちゃんのママになるんですから」
お兄ちゃんのママとはかなり違和感があるワードだけど、今の僕はそう感じない。
僕はエミちゃんにもママのように甘えていくと思う。
実の母親には甘えた記憶も甘えさせて貰った記憶も無い僕だけど、エリさんをママと呼んでから素直に甘えれるように徐々になってきてると思う。
そんな風に甘えながらご飯を終えると、夕方に向けてみんな準備を始める。
この時期だけにサンタコスでのショーをやるみたいだ。
チューブトップのミニスカサンタコスはそれだけで十分男の目を楽しませれるぐらいだ。
そして何故かユウキやエミちゃんも同じ格好を用意されている。
そして、その同じサンタコスを僕まで着せられているのだ。
お揃いのサンタコス。しかもミニスカ風味だから足元がスースーしてかなり寒い。
このカッコで受け付けの手伝いをしているから常連客のおじさんたちからは「新しい子が入ったの?」なんて言われる始末。
「この子は裏方専門だからね」
エリさんに肩を抱かれながらそう言われる。女の子に見られているのは何か複雑だ。
でもお客さんからは誰も僕が男だとは思われなかった上に『小学生だよな?』と聞いてくる人も沢山いたぐらいだ。
まあ何となく察しはついていたけど、今回は現実を突きつけられて複雑な心境のまま僕は奥に引っ込んだのだった。
因みに奥に待っていたのはエミちゃんとユウキ。
彼女達は表に出ず裏で準備作業していたのだが、エリさんによると彼女達がこんな格好すると出演すると思われかねないからだそうだ。
エミちゃんはいずれ出るとしてもまだ早すぎるし、ユウキは現状出す気は無い。
そう言う事でコスチュームだけは着ているもののお披露目は僕達だけと言う事だ。
「うんでも、レンちゃん似合ってるよね」
「そうですね、お兄ちゃん綺麗」
「うん・・・ありがとう」
褒めて貰っても何だかなあとは思うが、もうこれは諦めて喜んでおくべきなんだろうか。
まるで男としての尊厳が無くなってしまった。少なからずショックはあるのだが、僕の大切な人たちは僕にそれを求めているわけではないからもう諦めるしかない。
「その袋はなんでしょう?」
「ああ、常連のおじさんがみんなにって渡してくれた。結構有名なお菓子みたいだ」
エミちゃんに袋ごと手渡す。
「ちゃんとパンツも女物なんだね、レンちゃんエラいぞ」
ユウキが僕のサンタコスを少し捲ってニヤニヤする。
女装は散々ルナにさせられたから慣れつつあったし、その時は下着も当然女物だった。
なのでもう違和感無く穿けると言うか、抵抗感は少ない。
それに穿き心地は悪く無い。
「膨らみも目立たないから女の子みたいですね」
エミちゃんにそう言われる通り、股間の膨らみは余り無いから確かにバレないだろう。
以前はショックもあった言葉だけど、もう変えようが無い事だし、彼女達がこれを気に入ってくれてるからいいと思う事にした。
「レンちゃん、可愛い」
「じゃあ、可愛がって」
「うん、たっぷり可愛がってあげるよ」
ヒョイとユウキにお姫様抱っこされる僕。
機械室においてあるソファベッドに寝かされる。
そしてユウキは僕のチューブトップのサンタコスの胸元をずらして、僕の乳首を舐めてくる。
「ひゃんっ!」
声が出てしまう。
男でもこれが気持ち良いとは以前は思わなかったが、彼女達も舐められて感じるのが理解出来た。