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NTR危険予知能力
官能リレー小説 - 学園物

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NTR危険予知能力 31

その馬鹿みたいな男の後始末で、実家の資産だけでなくマリさんの旦那にも飛び火して、その借金返済のストレスから相次いで祖父母とマリさんの旦那が死亡。
残ったのは莫大な借金と言う訳だが、それは本家が肩代わりしてくれる事になっている。
当然、マリさん達の身柄を差し出す事が条件だが。

一応借金は資産を処分すれば随分減ったが、それでもまだ莫大なのだ。
当然普通に返すのは難しいから、本家に入った方がマシと考えているんだろう。

これに関してはマリさんは一方的な被害者なのだが、実はエリさんの元旦那はマリさんの旦那の可愛がっていた弟分で、彼に悪い遊びや起業をけしかけたのはマリさんの旦那らしい。
つまり、お互いの旦那がやらかしたから恨める筋合いは無いと言う事だ。

因みにこれは夢で見た内容の一部で、後でマリさんに聞いたらその通りだったらしい。
情報があるから色々と考えれるし、何よりユウキが超能力と言った予知夢がある。
その辺りでどうにかなると思ってくれれば説得できるかもしれない。



マリさんの運転する車で数時間、別荘のある山間の町に到着する。
夢の中で見た町と比べて、幾分開発が進んでいる気がするのは、気のせいなのか。

「うーん、空気が美味しいっ!!」
車から降りたユウキが背伸びする。
合宿もなくなり部活もやめたユウキにはちょうどいいその代わりではないだろうか。

「綺麗な別荘ですね」
「売り払う前だから余計に綺麗にしないといけないからね」

僕らが到着して数分と経たないうちにエリさんとエミちゃんもやってきた。

「お久しぶりです!」

ペコリと礼儀正しくお辞儀したエミちゃん。
可憐で可愛らしく女の子らしい子だ。
前に見た時はもう少し幼い感じだったけど、随分と成長している。
無論、胸の成長はマリさんの一族だけに末恐ろしいダイナマイトぶりだ。

「みんな久しぶりね」

そう言うのは眼鏡が良く似合う美女のエリさん。
別荘だからカジュアルな格好をしてるが、スーツが良く似合う知的美女でもある。
無論、マリさんの妹だからダイナマイトおっぱいだ。

ただ、僕を見る目はどこか冷たい。
エリさんにとっては、僕は元旦那と変わらない厄介な存在だからかもしれない。

「しばらく来ないうちに別荘地が増えたわね」
「そうね、これならもう少し価値がつくかもね」

もしかするとフラグが立ったから地価上昇があったのかもしれない。
それで夢と食い違ったならいい傾向だ。

「まあ、それでも全然足りないけど、無いよりマシね」

そんな話をしながら僕達は別荘に入ったのだ。

長いドライブだったマリさんは少々お疲れの様子。ユリさんとエミちゃんが人数分のお茶を用意してくれて、みんなでゆっくりくつろぐ。

「ここでゆっくりできるのも最後ね」
エリさんがそんなことを呟く。

エミちゃんとユウキはすっかり仲良くなれた模様。なんか楽しく会話している。

「エリに話さなきゃいけないことがあるの」
マリさんが話を切り出す。

そのマリさんに少し嫌な顔をするエリさん。

「その話、私からはお説教しか出ないわよ」

ため息混じりにそう言うエリさん。
姉妹だけに内容が分かるんだろう。

「そこ前にレンくんと話したいの・・・いいかしら?」
「はい、僕も話したい事があります」

マリさんと話すのではなく、僕を指名。
多分姉妹で何度も話して平行線だったのだろう。
ならば僕から話してどうにかしようと思ったのかもしれない。
僕には好都合だけど。

僕とエリさんは、隣の部屋に行く。
部屋に入るとエリさんは、単刀直入に話を切り出した。

「レンくん、お姉ちゃんとユリから手を引いて」

本当にストレートだ。
だけど、僕の答えは決まっている。

「マリとユリは僕のモノです・・・誰にも渡しません」

睨むエリさんを真っ直ぐに見返す。
やがてエリさんの方が目を逸らして大きなため息を吐いた。

「子供のあなたにはどうにもできない話よ」

確かに、僕は高校生でお金も無い。
そんなのは百も承知だ。
まだ、切り札の予知夢が見れる話は出さないが、カードは無数にある。

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