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NTR危険予知能力
官能リレー小説 - 学園物

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NTR危険予知能力 18

暫くするとだんだん会話が途切れ出して来た。
正確に言うと、女子達が眠そうにしだし、ウトウトしてきたからだ。
そして、帰ろうと立ちかけた女子もいたが膝から崩れ落ち、立てぬ女子達はそのまま眠っていく。

睡眠薬・・・

そう理解したのは、男子達は眠そうなどころか皆目をギラつかせていたからだ。
そんなギラついた目の男子達がアイコンタクトを取り、それぞれが女子の身体を抱き上げて部屋の隅々に散った。
ユウキも僕と同級生のチャラ男に抱えられ布団に寝かされる。
こいつはクラスは別で、長身でイケメンだから女子からはそれなりに人気があったものの、性格は最悪。
女子には徹底的に優しいらしいが、クラスのカースト上位を良い事に、クラスのカースト下位の陰キャ男子を虐めたりパシリに使ったりと男女で態度が違うと聞いた事がある。

僕は以前こいつと揉めた事があった。
それはルナにかなり下品な迫り方をしてきたから止めに入った時だった。
止めに入ったらこいつに思い切り蹴られ、息すら出来ないぐらい痛めつけられた。

それにキレたルナの股間蹴りで撃沈したそいつだったが、僕としては助けに行って助けられると言う情け無い思い出の一つとなってしまった。
それ以来関わりは無いが、嫌な奴と言う印象は今も変わらない。

そのそいつが今、ユウキに迫っている。
意外な事に、目はギラついているが、どこか切羽詰まった表情をしている。

「こいつをモノにする・・・絶対、こいつをモノにする!」

興奮混じりにそう言いながら、ユウキの服を剥ぎ取っていくチャラ男。
モテる男と聞いていたけど、まるで女に縁がない男のような振る舞いは正直意外に見える。
これだけ見ると、普段の様子からは程遠くチャラくない。

そして下着姿のユウキを前にして、チャラ男が服を脱ぐ。
長身のチャラ男は、引き締まって筋肉質。
男から見てもいい身体に見える。
そして股間・・・
僕より遥かに大きな竿はガチガチに勃起し、ズル剥けの立派過ぎる逸物だ。
はっきり言って、男として圧倒的に敗北感を感じるぐらいチャラ男の身体は見事だった。

そのチャラ男が切羽詰まったような動きで、ユウキの胸を揉む。

「はぁ、はぁ・・・俺のモノだ・・・こいつを俺のモノにするんだ!」

モテる男とは思えないぐらいの切羽詰まった声と表情。
同時にユウキに対する狂おしいぐらいの想いも見て取れた。
やり方はどうであれ、チャラ男はユウキに惚れている。
しかもぞっこんと言っていいぐらい・・・

同時に僕はここまでユウキを愛してるだろうか・・・
その差で寝取られるなら、これは仕方ない事にも思えるぐらいだ。

僕の感情がそう渦巻く中、チャラ男は焦る手つきでユウキのパンツを剥ぎ取る。
ユウキは全く目を覚まさない。
それをいい事にチャラ男はユウキの股を開き、己の巨根を当てがう。
そして・・・
メリメリとチャラ男の巨根がユウキの割れ目に押し込まれていく。
少し眉を寄せて痛そうな表情をするが起きる事は無い。
赤く染まるユウキの股間・・・
チャラ男はそれに構わず腰を振る。

そのピストンが速まっていきチャラ男が瞳をぎらつかせながら鼻息荒く腰を振っている中、ようやくというべきか、ユウキが目を覚ます。

その表情は、痛みと絶望に染まっていた…


「…………なんなんだ」
そこで目が覚めた。

「ユウキ…」
いつも見せる無邪気な笑顔が、あんなことで曇るのは、絶対に見たくない。

ユウキに会いたい・・・
無性にそう思うぐらい夢がショックだった。
でも、僕はあのチャラ男ぐらいユウキに強い気持ちを持てるだろうか・・・
不安ばかり募った。

そんな僕の不安を嘲笑うかのように、僕は数日ユウキと会う機会が無かった。
離れて暮らす祖母の体調悪化でそれどころじゃ無かったからだったからだけど、更に夢を見た事が不安を増大させてしまっていた。
ようやくユウキに会えた時には、僕は相当おかしな顔をしてたのだろう。

「レンちゃん、風邪引いてない?」

ユウキの最初の一言がこれだったぐらいだ。
相当顔色が悪く見えたんだろう。

「ユウキの顔見たから落ち着いたよ」
「ほう、それなら一杯見たまえ」

僕の言葉にユウキがニヤニヤ笑う。
何時ものユウキの無邪気な笑顔だ。
この顔があのチャラ男によって絶望に変わり・・・
次の夢で快楽に染まり・・・
昨日の夢で、女としての悦びに染まっていった。
僕の嫌いなアイツによってだ。

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