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憧れの先輩はいろいろヤバい
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩はいろいろヤバい 11

「まあまあ、2人も春秋くんと親睦を深めて仲良くなって頂戴よ」
「親睦って…いきなりよろしくヤルのもなんだか」
「……………」
嘆息する木原先輩と俯く朝霧先輩。

「佳南と音夢の生徒会復帰の申請が近日中に通る筈よ」
「えっ」
「…………戻って来て、いいの?」

怪訝そうな顔で希海さんの様子をうかがう木原先輩と朝霧先輩。
お2人は確か新聞部が大スクープとして出したスキャンダルによって生徒会の職を追われたのだ。その動画は…僕のクラスでもLINEを通じて拡散されたようだ。


「佳南と音夢は、悪くないの。悪いのは全部、二人を貶めようとした男なのよ。新聞部とも話はつけた」
「でも、私………」
うつむく朝霧先輩。

「もうアイツのことは忘れて……そのためにも、春秋くんがいるのよ」

「希海……」
「春秋くんという天使に身も心も全て委ねるのよ。そうすれば嫌な事なんて忘れて幸せになれるわ。さあ、3人で春秋くんの性奴隷になりましょう。それで毎日が薔薇色の日々になる事は間違いないわ」
「……はい?」
「性奴隷?」
「あの、希海さん?」
「春秋くんは凄いわよ。こんな可愛らしいなりだから保護欲や母性本能を刺激されまくるんだけど、一度スイッチが入ると物凄く情熱的になるのよ!目茶苦茶に乱暴に一方的に犯されるのは病みつきになるわ。一粒で2度美味しいのよね。最初はペットみたいに可愛いがってあげるんだけど、次第に御主人様と性奴隷に逆転されるのよ。可愛い春秋くん良いんだけど御主人様モードの春秋くんも素敵なのよ!乱暴に性欲処理のラブドールみたいに扱って貰えるのは堪らないわ。それに……」

この調子で長々と僕との肉欲の日々を熱く語りまくる希海さんに僕は確信した。この人やっぱりヤバい人だと。こういう人が残念美人って人なんだと。
「……君、見かけによらず鬼畜?」
「違います!」
「希海って変人だとは思ってたけど、考えが甘かったね。これほどの色ボケ振りを発揮するなんて……」
「こんなイカれた変態に好かれるなんて遊佐くんも大変ね」
「本当、運命って残酷なのね」
「私よりも遥かに危険な人物に捕まった様ね」
「遊佐くんも強く生きてね」
希海さんにドン引きの2人から、それはそれは可哀想な者を見る目で見られる僕。結果として2人の先輩の心の傷は随分マシになったのかもしれない。
でも、スキャンダル動画が流失した自分達ですら、まだマシな方と哀れまれてるのはどうなんだろうか?


そんな微妙な空気が漂う中希海さんだけはどこ吹く風、上機嫌でシャワーを浴びて来るわと言って部屋から出て行ってしまう。
……どうしよう。とりあえず服着ようか。

「ねぇ」
「はい?」
「君も…………私たちの動画、見たの?」

木原先輩がそう尋ねる。
ボブカットで活発そうな印象の木原先輩、小柄で大人しい印象の朝霧先輩。その2人のあの動画………拡散された時に僕も見てしまった。

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