生徒会日和~Second Season~ 100
「まあ、確かにね」
僕も男である。その視線は美幸ちゃんのある一部分に集中する。
うむ、確かにしっかり成長しておられる。確かバレーボールをやってる美幸ちゃん、背も結構高いしスタイルはよい。
「それでなんだ、もしかして彼氏がいるとか?」
「ふふふふ、樹兄さんだけの秘密にしとくね。ホントは渚お姉ちゃんに先に言うつもりだったけど」
「そうなんだ…学校の人?」
「うん、タメの、男バレの」
「かっこいい?」
「もちろん」
美幸ちゃんはますます胸を張る。
「もうヤッたの?」
僕はさっきの逆襲をした。
「樹兄さんにまだそれ答えてもらってない」
ニヤリと笑う美幸ちゃん。
まあどっちかが言わないと話が進まないだろうな…
「あら、美幸ちゃん久しぶりね」
「あっ、渚お姉ちゃん!」
運良く?ちょうどそこに姉さんが帰宅。
美幸ちゃんは姉さんについて家の中に入っていく。
姉さんは一度着替えに行ったので再び二人きりになるが、姉さんは僕に紅茶を出すように指示したのでとりあえずさっきの会話が再開することは回避した。
そして、幸い紅茶の在り処は分かっていた。僕はお湯を沸かし始める。
「樹兄さんっ」
そこに美幸ちゃんがやってくる。
「なんだよ」
「さっきの話の続きっ」
「覚えてたか」
姉さんがいる前では話しづらいことだ。何でもやることの早い姉さんだからすぐ戻ってくるかもしれない。
「僕はもう童貞じゃない。それでいいだろ」
「ふふ、樹兄さんも、やってたんだねっ」