生徒会日和~Second Season~ 94
「うぅぅん…ふぅぅうぅん…」
蜜恵さんが吐息を漏らしながら僕を抱きしめ、濃厚な口づけを求める。
結構強い力。蜜恵さんって、可愛いけど女の子の割に大柄で、重いものも軽々持ってしまうくらい力持ちなのを僕は知っている。
「ごめんね」
「うぅん、私がいけないんだね」
蜜恵さんは以前言っていた。僕が歩さんと会えない期間が長引いたら自分が代わりになるって…
「満足してるなら、私はちょっと分けてもらったし、十分だよ」
蜜恵さんは表情を見せずに、そのまま立ち去ろうとする。
「あ、ちょっと待って」
週末まで待てば歩さんに会える。でも、今のような状況になっては、僕としても、スイッチが、入ってしまっている…ずるいけど、今はもう少し蜜恵さんといたい気がした。
立ち去ろうとする蜜恵さんの腕を軽くつかんで、抱き寄せる。
「えっ」
「ちょっと、スイッチが入っちゃった。蜜恵さん、ごめんね」
顔をくいと引き寄せ唇を重ねる。蜜恵さんは抵抗しないで素直に受け入れていく。
「あうぅ、反則」
「最初に誘ったのは蜜恵さんでしょ」
僕の胸にポフンと頭をつける蜜恵さん。
その頭を撫でながら、片手でスカートの上からお尻を触る。
「はぁん…」
蜜恵さんは声を上げて、片方の手を僕の尻に回す。
互いの唇は再び接して、舌を絡め合わせていく。
そのまま手と舌を動かし、体を密着させ、お互い息が続かなくなったころに唇を離した。
「ねえ、やっぱり、ここでは、よくないよ」
蜜恵さんはそう言って校舎の、三方を壁に囲まれた陰になった狭い空間に視線を向けた。
「ここじゃダメ?」
「ちょっと…」
頬を少し赤くして僕の手を退けようとする蜜恵さん。こちらは完全に火がつきかけている。
「私だって、したくなっちゃったから。ね?」
「じゃあ、移動しようか」
僕らは校舎裏から離れた。