生徒会日和~Second Season~ 93
「うん」
「協力してくれそうな人との話って、進んでる」
「うん、大丈夫そう」
蜜恵さんもそれを聞いて安堵の表情をしてくれた。
「明日の昼は、また校内回ろう」
そう、本当は毎日選挙運動で校内を回る、って話だったのだけど、人に会うから、というようなことで今日はパスしたのだった。
まあ、昼休みの広報活動だったら僕が出歩かないでも小坂井姉妹と千沙さんが中心になってやってくれている。
「蜜恵さんは昼休み出て行かなかったの?」
「あー、うん…なんかちょっと恥ずかしいし」
蜜恵さんはあまり自己主張しない子だ。それに反してというか、身体の主張はすごい。うちのクラスでは一番の巨乳の持ち主。僕も彼女と話すときはいろいろと困っている。
「これから予定とかあるの?」
「いや、特には」
僕たちは途中から学校の敷地内をゆっくり歩きながら話していたが、蜜恵さんはそう聞いて校門への道から曲がり、校舎の裏の方に向かっていった。僕もついて行く。
校舎裏の駐車場。そして古い焼却炉がある。今は使われていないはず。
普段全く来ない場所までやってきて、蜜恵さんは立ち止まった。
「先輩とはどうなの?」
「4月になってからは、全く会えてない。でもやり取りは欠かしてないから、順調、かな」
「そう。よかった」
蜜恵さんが微笑んだ。
「じゃあ、こっちは満足してる?」
蜜恵さんは急に近寄り、僕に抱き着く。いろいろとふくよかな部分が身体に当たる。
「あ、ええと…」
「応える前にごめん、私は、たまには、ちょっと、分けてほしい…」
そう言うと、蜜恵さんは僕の唇を奪う。これまでも応じていたように、僕は応じて、舌を絡め合う。蜜恵さんの抱擁はますます力が入り僕達は密着していく。